スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

今週の政治、12月25日

いざという時、国は薄情なのだなぁと、最近つくづく思い知らされる。大切な家族が人さらいに会い、連れて行かれた国も分かっているのに、ほとんど何の手も打てない。家族会の方々を前にして、首相が「私を毛嫌いしないでください」と述べるなど、まったくどうなっているのか分からない。私は自民党総裁選挙の時、難波高島屋前での立会演説会を聴きに行った。その時福田さんは「私の手で拉致問題を解決する」と明言した。なのに、福田政権はほとんどテロ新法に振り回され、小沢さんの辞任発表という大チャンスにも、それをモノにできず立ち往生状態である。
C型肝炎問題も同様である。国が隠していたのである。正確には厚生労働省が隠していたのである。製薬会社もその薬を使うことを止める動きをせず、多くの人たちに塗炭の苦しみを与えてしまった。こんな惨いことを国が責任を持たないで、何が政治と言えようか。20日に舛添大臣が示した解決案に、原告側が拒否した。国が全面的な責任を認めていないばかりか、いわゆる患者を線引きしていたからであった。
これで再度の大阪高裁からの和解案が出るまで先延ばしになるのかなぁと思ったら、23日突然福田首相が患者の方々を一律全員救済の議員立法を作ると発表した。良かったよかったと喜ぶのは当然としても、もし20日の解決案を原告側が呑んでいたとしたら、こんな議員立法は出てこなかったと言うことである。原告側には素晴らしい弁護士さんが付いているか、各地域の原告代表の方々が素晴らしいのか、ともかく大したものだと感心した。まだ若いのに、何の罪もないのに、肝炎に感染してしまったこれらの患者の方々は、自分たちのことだけ考えるのではなく、全員一律救済でしか受け入れられないと粘った。自分さえ良ければいいという風潮の蔓延する中にあって、拍手を送りたい行動であった。この議員立法の中身に注目が集まっている。
年金問題もまた然り。こんないい加減なことでいいのか。我々高齢者は、年金が頼りである。昔のように子供に面倒をかけることは出来ない。それに長生きになった。良いことのはずなのに、それによって人生の最終章が心配になってくる。これが今の日本の不安である。国とは、国民を幸せにするためにあるのではないのか。最近の政治に唖然としてしまう。福田首相にある意味期待していたのに、最近の記者に述べる発言を聴いていても、温かい心が感じられない。政治が疲弊すると経済が衰退する。人心が荒廃する。そんなスパイダルに入っていきそうな雰囲気をひしひしと感じる。福田さんは、この国をどうしてくれるのか。
最近の株安。要因は「米国の景気失速懸念」へと移っている。現在は「米国のサブプライム住宅ローン」が問題視されている。 サブプライム問題の本質は二つあるといわれている。2003年後半から2005年にかけて、米国では好景気と銀行間の競争激化により、与信基準が大きく低下した。借りやすくしたのである。その結果一大住宅ブームが沸き起こった。わが国のバブル発生時とよく似ている。米国の場合の問題は、この時、全く異なる二つのバブルが生じたとみられることである。
一つは巷間言われている通り。文字通りのサブプライム層(信用履歴の低い借り手)、つまり、所得が少ない、もしくは返済を遅延したことのある層に、過度に貸し込んでしまったことである。米国では従来から、信用履歴が低くても高い金利さえ支払えば、ローンを組むことが出来た。それがバブル化したのは、金融機関がリスクの大きい住宅ローンを推進したためである。たとえば変動金利だが、当初数年間は低い固定金利が適用されることが多い。たとえば、当初は金利のみ支払い、数年後に元本の返済が始まる。そして両者の組み合わせ。さらには当初、金利さえも支払わない。ただし、金利がかからない訳ではなく、その間は金利分だけ元本が増えていく。こうしたローンの多くは3年程度経つと返済額が急激に膨らむ仕組みとなっているのである。なぜそんな借り方でも住宅ローンを借りるのかと言うと、丁度住宅バブルが起こっていて、買った値段よりも高い値段で売って、その差を儲けることができたからである。今年に入り、初期の2003年後半に住宅を購入した人に、返済額が跳ね上がる時期に来ているのである。アメリカの景気が過熱して、住宅バブルも頭を打ち、高い値段で売買できなくなり、売れば損する状態になってきたのである。返済額が高くなることに対処できないケースが出始める時期になったのである。その意味からすれば、住宅市場がピークをつけた2005年から数えて3年後の、2008年まではなおも、この問題は悪化し続ける可能性が高いのである。
もうすこし細かく言うと、今2006年に借り入れたサブプライムローンでも延滞率が上昇しているのである。3年経ってないのに、何が起こったのか。それはもう一つの住宅バブルである。自宅ではなくリゾート関係である。アメリカのリゾート地の住宅価格は、ここ数年跳ね上がってきたが、完工前に転売する、現地も見ずにインターネットで売買するなどのケースが目立っていた。こうして儲けられたのである。こうなると、完全なマネーゲームである。信用履歴も低くない層が「審査が甘くて早い」という理由で、サブプライムローンを利用していたケースもあるようだ。しかし、リゾート・バブルが破裂。こうした地域の住宅価格が急落したため、最後にババを引いたローンの借り手が住宅を売るに売れず、返済できなくなっているのである。
結局、サブプライム問題は、低所得層の多い地域と高級リゾートという両極で発生したことになる。折しも、米国では今年から民主党が上下両院を制し、同問題で共和党政権を糾弾するとともに弱者支援を訴えている。しかし、本当のサブプライム層と、金の亡者と化したサブプライムローン利用者の区分けは難しく、一筋縄では解決できない問題と言えるのではないだろうか。
ことがアメリカだけで収拾出来るのなら、それでいいかもしれないが、それが証券化されて多くの機関投資家が買い捲っているのである。アメリカの銀行の金融危機も囁かれ始めた。日本のメガバンクにも、それらの銀行への巨額の支援が要請されたと聞き及んでいる。思い起こせば10数年前のわが国のバブル崩壊も、住宅からであった。
テレビで高校駅伝を観戦した。女子は立命館宇治が完勝した。下馬評では、昨年優勝の須磨学園との一騎打ちになると見られていたが、一区から立命館宇治が優位に立ち、そのまま独走した。あの有森裕子さんや高橋尚子さんをオリンピックのメダリストに育てた小出義雄監督は、千葉県の市立船橋を全国優勝に導いたことがある。
午後は男子である。花の一区といわれる一万メートルには各チームがエース級が登場した。今回の優勝候補は、仙台育英と兵庫の西脇工業と言われていた。西脇には、現在の高校長距離界のNO1と言われる八木選手がいる。しかし長距離というのは、本当に難しいもので。コンディションの作り方によって大いに変わってしまう。八木選手は一区で出遅れた。最後は三区に留学生を配した仙台育英と初優勝を狙える位置にまで上げてきた佐久長聖のアンカー勝負となり、行き詰るトラック勝負に持ち込まれ、正式発表タイムは同タイムだが、一メートルの差で仙台育英が制したのである。年明け2日~3日は箱根駅伝である。この日都大路を駆け抜けた高校生の中から、来年以降、箱根を走る選手が出てくることだけは間違いない。兵庫県は高校駅伝の激戦地と言われてきた。一時期西脇工業と全国出場権を競い合ったのは報徳学園であった。現在は西脇が渡辺監督が健在なので勝ち続けているが、報徳の梅谷監督も素晴らしい監督であった。たしかもう報徳にはいらっしゃらないと思うが・・。リーダーによってチームは変わるのである。
今年のM1には感動した。まったく無名の「サンドウィッチマン」の二人が、敗者復活から勝ち上がり、実績のあるコンビを破り第7代目の王者に輝いた。高校のラグビー部の同級生で、一時大手タレント事務所に所属していたときもあったらしいが、昨年に独立(独立と言うより売れないのでクビになったのではないかなぁ)し、二人で家賃6万円余りのアパートに住み頑張っているのだと言う。これで一気にブレークして、漫才界のドリームを掴むことになるだろう。明るいニュースのなかった今日この頃、久しぶりに心温まるスターの誕生劇であった。
スポンサーサイト

電子辞書の秘密

電子辞書を持つ人が増えている。手軽で便利なことがその最大の理由に違いない。数百グラムの重さで、大きさ

今週の政治

いざという時、国は薄情なのだなぁと、最近つくづく思い知らされる。大切な家族が人さらいに会い、連れて行かれた国も分かっているのに、ほとんど何の手も打てない。家族会の方々を前にして、首相が「私を毛嫌いしないでください」と述べるなど、まったくどうなっているのか分からない。私は自民党総裁選挙の時、難波高島屋前での立会演説会を聴きに行った。その時福田さんは「私の手で拉致問題を解決する」と明言した。なのに、福田政権はほとんどテロ新法に振り回され、小沢さんの辞任発表という大チャンスにも、それをモノにできず立ち往生状態である。

C型肝炎問題も同様である。国が隠していたのである。正確には厚生労働省が隠していたのである。製薬会社もその薬を使うことを止める動きをせず、多くの人たちに塗炭の苦しみを与えてしまった。こんな惨いことを国が責任を持たないで、何が政治と言えようか。20日に舛添大臣が示した解決案に、原告側が拒否した。国が全面的な責任を認めていないばかりか、いわゆる患者を線引きしていたからであった。

これで再度の大阪高裁からの和解案が出るまで先延ばしになるのかなぁと思ったら、23日突然福田首相が患者の方々を一律全員救済の議員立法を作ると発表した。良かったよかったと喜ぶのは当然としても、もし20日の解決案を原告側が呑んでいたとしたら、こんな議員立法は出てこなかったと言うことである。原告側には素晴らしい弁護士さんが付いているか、各地域の原告代表の方々が素晴らしいのか、ともかく大したものだと感心した。まだ若いのに、何の罪もないのに、肝炎に感染してしまったこれらの患者の方々は、自分たちのことだけ考えるのではなく、全員一律救済でしか受け入れられないと粘った。自分さえ良ければいいという風潮の蔓延する中にあって、拍手を送りたい行動であった。この議員立法の中身に注目が集まっている。

年金問題もまた然り。こんないい加減なことでいいのか。我々高齢者は、年金が頼りである。昔のように子供に面倒をかけることは出来ない。それに長生きになった。良いことのはずなのに、それによって人生の最終章が心配になってくる。これが今の日本の不安である。国とは、国民を幸せにするためにあるのではないのか。最近の政治に唖然としてしまう。福田首相にある意味期待していたのに、最近の記者に述べる発言を聴いていても、温かい心が感じられない。政治が疲弊すると経済が衰退する。人心が荒廃する。そんなスパイダルに入っていきそうな雰囲気をひしひしと感じる。福田さんは、この国をどうしてくれるのか。

最近の株安。要因は「米国の景気失速懸念」へと移っている。現在は「米国のサブプライム住宅ローン」が問題視されている。 サブプライム問題の本質は二つあるといわれている。2003年
後半から2005年にかけて、米国では好景気と銀行間の競争激化により、与信基準が大きく低下した。借りやすくしたのである。その結果一大住宅ブームが沸き起こった。わが国のバブル発生時とよく似ている。米国の場合の問題は、この時、全く異なる二つのバブルが生じたとみられることである。

一つは巷間言われている通り。文字通りのサブプライム層(信用履歴の低い借り手)、つまり、所得が少ない、もしくは返済を遅延したことのある層に、過度に貸し込んでしまったことである。米国では従来から、信用履歴が低くても高い金利さえ支払えば、ローンを組むことが出来た。それがバブル化したのは、金融機関がリスクの大きい住宅ローンを推進したためである。たとえば変動金利だが、当初数年間は低い固定金利が適用されることが多い。たとえば、当初は金利のみ支払い、数年後に元本の返済が始まる。そして両者の組み合わせ。さらには当初、金利さえも支払わない。ただし、金利がかからない訳ではなく、その間は金利分だけ元本が増えていく。こうしたローンの多くは3年程度経つと返済額が急激に膨らむ仕組みとなっているのである。なぜそんな借り方でも住宅ローンを借りるのかと言うと、丁度住宅バブルが起こっていて、買った値段よりも高い値段で売って、その差を儲けることができたからである。今年に入り、初期の2003年後半に住宅を購入した人に、返済額が跳ね上がる時期に来ているのである。アメリカの景気が過熱して、住宅バブルも頭を打ぁw)

今週の政治 12月17日

先週、有名料亭「吉兆」グループの一つ、船場吉兆の女将と取締役の長男が一連の偽装事件の謝罪会見を行った。当初会社側は、従業員の勝手にしたことであって、我々会社側は一切関知していない。監督不行き届きは認めるが・・としてきた。私は思っていた。
従業員や社員は、自分の得にならないことで危険な橋は渡らない。きっと会社主導で行われたか、そうしなければならないような強い示唆が役員からあったかのどちらかだろう。それにしても、こう言い切って後で困ることになりはしないだろう。と・・。
果たして予想は的中した。産地偽装の肉は、取締役が直接購入していた。福岡のデパートの期限切れ商品は、もう一人の弟である取締役が、従業員がそうしなくてはならないような強い示唆をしていたことが発覚したのである。リーダーがその責任を部下に押し付ける。度し難いリーダーであり、リーダー失格である。
中元歳暮に、吉兆の商品を贈られたらたいへん喜んだものである。そんな超一流のブランドが、一夜にして地に落ちてしまった。創業者は墓場で泣いておられることであろう。
私には、現役時代に無理無体を言う上司が居て、ほとほと困り果てた経験を持つ後輩がいる。この上司は卑怯極まりない男で、はっきりと「こうしろ」という指示は出さない。そうしなければ上司が掲げる要求を満たせないのである。(そうしろということだな)と思い、いやいや実行する。あとでそのことが問題になる。上司はこう言う。「ワシはそんなことをやれとは言っていない。できないのなら堂々と言えばいいのに」部下は愕然とする。そしてもっと上の人から叱責を頂き、同僚との競争に遅れを取る。
この吉兆の謝罪会見を見ていて、(ボンボンは度し難いなぁ)と思った。頭を下げながら隣の70歳を越えた女将である母親が、一々指示を出していた。甘やかせて育てたんやなぁ。かわいそうやなぁ。
最近名門や老舗が物議をかもしている。北の「白い恋人」に始まり、伊勢の赤福。ある人がこう言った。食の偽装に関わるこの一連の事件を、白と赤になぞらえて、「紅白嘘合戦」と・・。清水寺で毎年書かれる今年を象徴する一文字が、「偽」と決まった。まことに嘆かわしいことであると、文字をかかれた偉いお坊さんがおっしゃっていた。なにを信じていいのやら。わが国もここまで行き着いてしまったか。
先日、某建設関連企業の会に講師としてお招きを頂き、宇都宮に行ってきた。建設資材の卸業の大手の会である。そこで大よそ下記のような景況感を感じてきた。今年の正月明けには、今年も景気は少しずつだが上昇に推移し、建築着工件数も130万戸ベースになるだろうといわれていた。たしかに4~6月は順調であった。しかし6月20日施行の改正建築基準法によって、着工件数が昨年の同時期比、45%も減少してしまった。これは予想外の出来事であった。
しかし原因はそればかりではない。人々の住宅投資に消費心が向かうことが少なくなってしまった。昨年くらいから、団塊の世代が一気に定年退職を迎え始めたので、退職金を活用してリホームや新築が多くなると予想されていた。その上、金融情勢からして、長期金利が上昇すると思われていたので、金利が上がるまでに建築をしておこうと言う追い風が加わるとも思われた。だからそれまでにリホームしておこう。新築しておこうという動きが起こってくると思われた。ところが長期金利はなかなか上がらない。しばらく建築もリホームも待ってみようという気になる。
そこに加えて将来の不安が大きくなってきた。まず年金問題である。これは歳をとっていく団塊世代にとっても他人事ではない。自己防衛に走ることになる。始末しようということである。だから予想していた一般的な個人消費も停滞気味となっている。このようにわが国の景気は曲がり角に来ている。
アメリカも同様である。アメリカの景気低迷も住宅投資が減少したことによっている。ここにきてサブプライム問題が予想以上に大きなことになりそうだと言う観測が出てきた。それが金融不安を感じさせ始めている。(そんなことは私は無いと思うが)
住宅着工は7~10月までは惨憺たる有様であった。11月に入りやや持ち直しが見られるものの、来年度の見通しも現在のところ芳しくはない。将来の不安と共に、大きな出費の住宅関連はやや買い控えの傾向が現れているのである。
2007年度の年間ベースでは、着工件数は108万戸が程度で終わると予想されている。しかも来年度も110万戸の予想であり、予想ベースでも来年も今年と余り大きな急回復はない模様である。いづれ住宅の着工件数が年間100万戸を切る時代が来ると言われ続けていたが、やっぱり来たなという感じがする。出生数が年間で120万人を切り込む状況があり、住宅もまた同様の動きになっている。
やがて二階建ての木造住宅にも構造計算が義務付けられるようになると、建設業者もそれを自社で賄える人材を持っているところと、そうでないところの企業格差は歴然である。そんな状況下における建設関連企業の生き残り戦術はますます激しくなっていく。フットワークの良い会社。何事にも相談に乗ってくれる会社。難しい手続きも代行してくれる会社。(例えば光ファイバーの接続手続き一切をしてくれるとか・・)客は素人だから、難しくなった手続きをおっくうがるのである。提案力がある会社は、厳しい時代を乗り切っていく会社となる。
先日某所で出会い、すっかり魅了されてしまった鳥羽水族館の名誉館長を訪ねて昨日鳥羽水族館まで行ってきた。氏は年が明けたら80歳になられるのだが、矍鑠としたもので弁舌も爽やかで、背筋は真っ直ぐに伸びているし、ユーモアもある素晴らしい人である。私は一目で「この人を目標にしよう」と思ったのであった。(この方は勲章も貰っておられ秋篠宮殿下に26年間にわたり、なまずの研究を教えておられるので、そんな点は目標に出来ないが、若さと元気さとユーモアと誰にでも気さくに話をされる人間的魅力を目標にしようと思ったのである)
孫を連れて行くと、受付のところで「お聞きしています」と言われ、すぐ名誉館長室に通された。「まもなく出勤してまいります。今丁度ミキモト真珠島へ渡る橋の前あたりを歩いています」とのこと。まもなく名誉館長が出勤され、「やあぁ。よく来てくださった」と言って、壁に掲げられているシーラカンスの化石を説明してくださった。そのあと、館内をご自身自ら案内してくださり、丁寧に孫にもよく分かるように説明してくださった。
館内で入場者の何人もから「館長っ」と声がかかるのはさすがである。ジュゴンは世界の水族館でここしか居ない。ここにはその二頭ともいる。ラッコやめずらしい魚も一杯いる。世界一種類が多くいる水族館である。全国の水族館で、官庁や第三セクターが経営しているところはみな赤字らしい。民間でも経営はなかなか難しい。それでも黒字を出すらしい。「なぜ?」と聞くと、「親方日の丸のところは、時間から時間しか働かないからとのこと。魚や飼育している生き物が病気になったら、この水族館では徹夜して看病する。心の入れ方が違うのだ」と言われた。「だから多くの人たちが来てくれる。私は、誰もやらない、出来ないことをやってきた」とおっしゃった。なかなか含蓄のある言葉を聞いてきた。氏は27歳で東京の某新聞社を退職し、故郷で水族館を開館した。始めは3年で潰れると笑われたらしい。「なにくそ」と歯を食いしばって頑張りぬいた。そして創立から50周年を達成された。日曜日とは言え、館内は超満員の盛況であった。私がこの先生を目標に定め少しでも近づけるよう頑張っていきたい。ではまた来週。。

今週の政治 12月10日

原油が異常な高騰に歯止めがなかなかかからない。その影響はわが国の経済にも深刻な陰を落とし始めている。そんな中、オペックが会合を開いた。しかし原油増産は見送った。その理由は、現物の原油の需給はバランスが取れている。今の高騰は、一に巨額投資マネーが、原油市場に雪崩れ込んでいるためである。その影響で世界経済が停滞する懸念さえある。もしそうなったら、今回増産したにもかかわらず世界景気が低迷し、値崩れがおきたらそれこそ危険である。だからここは増産はしないことに決したのだという。これだけハッキリと、投機目的に原油市場に巨額資金が流れ込んでいることを確認しているのに、まだ原油価格が下がるという見通しにはなっていない。

わが国の来年度の景気の見通しも、下方修正せざるを得なくなるかもしれない。原因に上げられるのは、先ず上述の原油価格の高騰である。続いてアメリカ景気が低迷期に入ったのではないかと言うことである。その誘引とも言えるサブプライムレート問題が当初予想よりもかなり深刻になっている。年末から来年にかけて、債券の損出で影響を受けることになるだろうと言われている。ある人などは底なし沼だと言う。

「いやいや現在も景気は決してよくなってはいない」という意見がある。これは私の主宰する「元気プラザ」のメンバーで企業再生の仕事をしておられる先生のた意見であるが、それとは、「今の数字上の好景気は、ほんの一部の大企業が莫大な利益を計上しているからである。例えば20歳の人が10人いたとして、平均年齢は20歳である。そこに一人80歳の人が入ったら、平均年齢は上がり、25.48歳になる。これと同じ現象が景気指標に起こっていると言うのである。だから景気は決していいとは言えないし、特に中小企業との格差は甚大である。とその先生の意見である。それはその通りだと思う。

来年の景気は、決して楽観し出来ない情勢になってきている。まもなく行われる韓国の大統領選挙の結果も、わが国の政治経済には大きな影響を与えることになるだろう。わが国の政治は相変わらず混乱している。このまま年が明け、予算審議で混乱して解散総選挙に突入するのかもしれないという見方も出てきている。こんな政治の混乱は国民にとっては決してプラスにはならない。もっと与野党で話し合うべきである。

光陰矢のごとし。とはよく言ったものである。あっと言う間に一年が過ようとしている。



そして今年も各界でリーダーの交代が数多くあった。最も大きかったのは現職の総理大臣が体調の悪化で交代したことである。50歳そこそこで国のトップに立って、こと志に反して下野したのであるから、さぞ残念であったろう。

リーダーが代わったら物事の捌き方が変わるのは当然のことであり、処理すべき重要度の順位も変わる。それでこそリーダー交代の意味もあるということになる。退任した元総理はまだ若い。今後またチャンスはくる。その時の為に心と身体を鍛え直しておいてもらいたい。

野党の代表も交替しそうになったが、周囲の慰留で元の鞘に収まった。まぁこれも、ご本人は一旦交代したのだという考え方で、今後思い切ってやってもらえばいいと思う。

上杉謙信が、まだ景虎と言ったころに、家来の武将たちの諍いに嫌気が差して一時雲隠れしたことがある。その時、武将たちは必死になって探し回り見つけて説得して結果景虎は戻るのである。その後、上杉家の武将たちが一丸となり、上杉家の発展につながった。民主党の党首は上杉謙信になれるだろうか。

サッカー日本代表監督オシム氏が、病に倒れてしまった。なかなか味のあるリーダーだと思っていたので、残念でならない。さぞかし本人は残念無念であろう。オシム氏倒れるの報に、もしも長引くのであれば病が病だから、交代も止むを得ないのではないかと直感し、後任は岡田氏だと思った。

別に岡田氏を知っている訳ではないし、他にも有為な人も多くいるのだろうが、岡田氏はJリーグの監督として素晴らしい実績の裏づけがあるし、テレビでの解説を聞いても、その物腰や態度、その内容も説得力がある。10年前に突然当時の日本代表監督の後を受けて、コーチから昇格し、初めてのワールドカップへの切符を勝ち取り、しかもあのキング・カズを直前に代表から外すという決断をしたことで一躍名前を知られた。

この人はリーダーの雰囲気を持っている人だと思っていた。前述のワールドカップでの戦績は芳しくなく、帰国後解任となったが、本人は捲土重来を期していたのだと思う。

その後日本代表監督は三代にわたって外国人が続いた。Jリーグも、選手は黒い目、リーダーは青い目の監督が多くなり、プロ野球でも最近はその傾向が強くなっている。これをJリーグ現象と言う。だから今回久々の日本人監督の誕生を心から歓迎しているのである。岡田氏はこの厳しい状況の中で、アジア最終予選を勝ち抜いて、ワールドカップに日本を連れて行ってくれるだろうか。まさにリーダーの力量が試されている。

さらにもう一人、野球の日本代表星野監督である。先週詳しく触れたので、この紙面では多くは語るまい。厳しいアジア予選を勝ち抜き、北京への切符を手に入れた。日の丸を背負って闘う一発勝負は、リーグ戦にはないプレッシャーがかかったことであろう。見事なリーダー振りであった。

わずか数名の部員しかおらず、試合をするのに他のクラブから応援をしてもらわないと15人が揃わなかった某大学のラグビー部を、不屈の闘志とパッションで一流の部に育て、何度も日本一に輝いた名監督がいる。いると言うよりいたとしか表現できないのが残念である。

当初は、何とか一部リーグに昇格して、名門大学チームと試合ができることを目標にした。長い道のりであった。汗と涙の日々であったろう。監督を引き受けてから35年たった。今や部員が100人にもなろうという名門ラグビー部になった。それなのに、子供のように可愛い部員の中から、大麻を飼育して吸引していた奴が大量数でてきたのである。その責任を取って名監督は辞任した。さぞ残念無念であったろう。私もなんともやりきれない気持ちになった。指導とはなんだろうか。そしてその限界とは・・。

やってはならないことをやる。その結果、本人は当然であるが、こんな名監督まで巻き添えにする。まさに無責任時代である。それでもリーダーは責任を取らなければならない。いいこと、悪いことの入り混じった一年がまもなく終わろうとしていてる。そしてまた来年もリーダーの立場にある人にとって、厳しい一年が始まるのである。ではまた来週。。



今週の政治 12月3日

あっと言う間に今年も師走。あと一月足らずを残すのみとなった。政界では、逮捕された守屋元防衛省次官と、額賀財務大臣が宴席を同じゅうしたとかしなかったとかで、証人喚問をすることになったようだったが、相手の守屋さんが逮捕されたから、額賀財務大臣だけを証人喚問しても然したる効果はないだろうとのことで、一転喚問中止となった。第一そんな程度のことで証人喚問とは、民主党も打つ手がないことを広く知らしめたことになった。

それにしても残念でならないのは、国を守る事務方のトップを務めた人が、しかも天皇と揶揄された人が、ゴルフや旅行接待付けの末、収賄罪で逮捕されるなんて、これで国が守れるかと心配になる。程々に止めておけばよかったのに、誘う方の下心が、高級官僚にもなれば分からないものなのであろうか。もうすでに守屋氏に群がっていた人達は蜘蛛の子を散らすように逃げ去って行ったであろう。人の世の無常を彼は知ることになる。

般若心経は日本では一番人気のあるお経であるが、形あるものも無いものも、世の中のもの全ては空であると教えている。肩書きも地位も財産も何もかも・・。守屋氏の今回の事件で、一層明確に般若心経の教えが蘇った感じがする。

マックも偽装していたと報じられた。あの日本マクドナルドまでが・・。直営店でないとはいうが、ひょつとしたらもっともっと広がるのかもしれない。「もったいない。まだ食べられる」コスト圧力が強いから、収益を確保するために、一日二日の期限を越えても店に出してしまう。日本列島は偽装列島である。

団塊世代の定年退職が本格化する中で、ベテラン社員が身に付けたノウハウや人脈の継承が企業にとっては重要且つ急務になっている。無形の経営資産であるために、マニュアルでは受け渡せない困難がある。引き継ぐ人、受け取る人の間で濃いコニュニケーションが必要であるがゆえに、これが難しいのである。ある中堅会社の営業担当執行役員は「いくら口を酸っぱくしてノウハウや人脈の引継ぎを説いても、なかなかこの思いが伝わらない」と溜息をつく。

ましてや、早期退職制度を活用して退職する先輩社員は、表向きの引継ぎはしても、真底大事な人的ノウハウまでは引き継がないことが多い。引き継がれる後輩も、五月蝿い先輩が居なくなって、やっと我が世の春を謳歌できると喜び、自分のノウハウで実行するので、例えキッチリとした引継ぎを受けたとしても、それを活用継承することは少ないのである。

このような状況の中で、団塊の世代の大量のベテラン社員が社を離れたとしたら、今までに積み上げてきたノウハウも人脈も(一部奇特な場合を除いて)継承されることはないから、会社の実力は激減することになり、競争に遅れをとることにもなりかねない。またこの実力を回復することは時間がかかるのである。

また別の会社の幹部が私に次のように言う。「ノウハウ継承のため、定年間際のベテラン職員を若手の教育係にしているが、その効果は芳しくない」と・・。規模が比較的小さな中小企業の営業手法は大体地道な路線を採っている。担当エリアを決め、そのエリアにある顧客をきめ細かく回り、人的パイプを太くして、どんな相談にも気軽に乗り、少々の無理も聞き入れる。中小企業ならではの独自性と少しばかりの奇抜性を兼ね備えた営業方法である。そうでなければ大手の会社に遅れを取る。

だからベテランが若手に引継ぎするのは、エリアだけでなく、そのエリアの取引先個々の人的情報、今までの取引経緯、癖や趣味、事業の問題点、エピソードなどあらゆる情報を引き継ぐ必要がある。それでこそ、後任者がレベルを落とすことなく、取引先との取引を発展・深耕することが出来るのである。ところがこれが上手く行かないケースが多い。

前出の幹部が続けて言う。「その結果、エリアの引継ぎ後には、今度の若手はちっとも顔を出さない。とか、親身に相談に乗ってくれない。そのくせ自分のお願いだけは多い。また今度のエライサンはちっとも来てくれないし、急に方針が変わったようだ。これなら別の会社とで取引しても同じだ。との苦情が寄せられてくる。本当に頭を抱えてはしまいますよ」

これらの混乱を尻目に来年春に定年を迎えるベテラン職員は、私にこう言う。「私が収集した、とっておきの顧客情報を教えても、それが生かされないことが分かっているから、教えない」そして「最近の若手は、黙っていても人を紹介してもらえる。手取り足取りなんでも教えてもらえる。という態度ですから、私自身が苦労して築き上げた人的情報なんか、とっても引継ぎする気にはなりませんよ。かりに引き継いでもその場限りになってしまう。だから型どおりの引継ぎしか出来ないですよ」と本音を語る。

こんな実例があるようだ。1年後に定年を迎えることになる某部長が、定年後は別のことを始めようとしているので、会社側からの折角の再雇用打診も断り、そのかわり後継に信頼している部下を指名し、1年間の時間をかけて微にいり細にいり徹底的にノウハウを長い時間をかけて引継ぎを始めた。しかしそのことを早く伝えすぎてしまったために、あれだけ信頼し慕っていたていたその部下が、その部長がまだ部長として現役で居るのにもかかわらず、今までの人脈とは違う自分の人脈で早々と物事を進めすぎてしまったのだそうだ。その結果、二頭立ての馬車となり、内外に混乱を招いたという。難しいものである。

また引継ぎが上手く行かない背景の一つは、再雇用の問題が色濃く影を落とす。余りにも徹底してあらゆるノウハウを引き継いでしまったら、再雇用の時の条件が悪くなると考えてしまうのである。どちらも企業にとっては困ったことである。

いくら徹底して引き継いでも、お客さんは企業についてくるという側面と、その営業マンについてくるという側面がある。どうしても逃げていくお客さんがある。それを最小限で食い止めるためには、足しげく訪問することである。せっかく培ってきた企業としてのノウハウを引き継ぎ育ててこそ、真の発展が得られるのである。大量退職時代はこんなリスクも抱えることになる。

話は変わるが、野球の日本代表星野監督のことである。私は個人的には、星野監督はリーダーとして最高の人ではないかと思っている。燃えたぎるパッションがある。厳しいだけでなく、部下に対して愛情がある。つまらないミスは烈火のごとく叱り飛ばし、前向きな失敗は叱らない。こんなリーダーなら付いて行きたいと思うのは私だけではあるまい。

昨夜のアジア予選の韓国戦。厳しい凌ぎ合いを制して北京への切符に王手をかけた。

日の丸を背負って闘う一発勝負は、リーグ戦にはないプレッシャーがかかったことであろう。韓国戦でのピリピリとした雰囲気は、テレビ観戦の我々にも直接伝わってきた。背水の陣である。負けたら一族郎党皆殺しになる戦国時代の戦いを髣髴とさせる息詰まる雰囲気であった。負けたら日本に帰れないばかりか、今までの星野監督の実績も評価も、根本から覆ることにもなりかねない。

そんな途方もないリスクを背負ってでも、リーダーは敢然と立ち向かわなくてはならないのである。そこで彼らは勝ち切った。今日の台湾戦は日本が上だと言われているが、野球はやってみなければ分からない。ペナントレースを制するチームでも、144試合闘うと、60試合程度は負けるのである。だから一発勝負は難しい。絶対勝ってくれ。「職場は一将の影」という私のリーダー論のためにも・・。

景気が陰りを見せ始めている。持論である政治が停滞しているから景気も当然停滞するのである。早く政治を、与野党対決の中でも、その与野党が工夫と知恵を出し合って、動かせてもらいたい。年金問題然り。公務員改革然り。財政健全化と、景気維持による諸政策のギャップの問題。消費税はどうするかの問題。やってもらいたいことは山ほどある。ではまた来週。。

今週の政治 11月26日

福田首相と各党党首との会談は物別れに終わった。「もしや」との期待を持っていた小沢党首との会談も、「テロ新法には賛成できない」とのことで終わった。審議未了で本国会で廃案にして、来年一月末から再開される国会で再提案をする道をとるか、更に今国会を延長して一月半ばに到来する60日条項を活用して、衆議院で三分の二で再可決して成立させる道をとるか、二者択一を決断しなければならなくなってきている。もし後者を選択した場合に、民主党は首相の問責決議案を出すのかどうなのか、いよいよ政局は予断を許さない厳しい局面に入っていく。もし参議院で問責決議案が出されたら即解散すると、首相が町村官房長官に伝えたとか、伝えなかったとか囁かれている。

すでに議員はいつ解散総選挙があってもいいように、金帰月来で、金曜日の晩に地元に入り、土曜日曜に地元で張り付いて、月曜日の朝一番に東京に戻るというスケジュールである。金曜日の東京発最終とその一つ二つ前の新幹線のグリーン車には、必ず誰か国会議員の先生が乗っている。一票でも多く貰えば当選、反対なら落選。落選したら地獄、回りから一気に人が居なくなる。衆議院なら、三年に一度は有権者の洗礼を受けなければならない厳しい茨道である。

先の郵政解散選挙で、女の戦いとマスコミをにぎわせた地元では、有権者も今度の選挙は誰が選挙区候補として公認されるのだろうかと注目している。そんな選挙区が全国には数ヶ所ある。郵政解散での刺客送り込みの後遺症である。このことが自民党の地方組織を弱体化することになったことは否定できない。

果たして民主党は全国300選挙区にくまなく候補者を立てることが出来るだろうか。そしてその候補者たちは、相手の自民党候補とガッチリ組んで戦えるレベルの人だろうか。私が毎朝利用する地元のJRの駅頭では、早くも野党候補予定者が頭を下げる活動に入っている。

元々小沢党首は、衆議院ではそう簡単に過半数を取れるとは思っていなかったようである。参議院の一人区と衆議院の選挙区選挙では根本的に違う。まず後援会組織が選挙区選挙では自民党は堅固である。日常活動も徹底していて、民主党のそれとは比較にならない。衆議院で勝って、一気に総選挙になったときだけが勝利のチャンスだったと思われるが、残念ながらこの時点では全国300選挙区の内100選挙区で民主党の候補者は決定していなかった。

現状の勢力では、参議院選挙で約束した公約を実行するには、困難があることは承知の上である。そんな時に大連立の誘いであった。しかも小沢氏が主張し続けている国連中心主義を尊重するという譲歩である。彼の心が揺れ動いたのも止むを得ないと言えそうだ。その昔、小沢さんは、日米繊維交渉の代表としてアメリカと交渉した経緯があり、アメリカ重視は今も変わっていない。

ところが今回のテロ特措法の延長問題では、アメリカ大使に恥を掻かせてしまっている。



しかも公開の場である。アメリカは小沢さんに対して怒っているらしい。過去に田中角栄首相がアメリカの逆鱗に触れ、ロッキード事件を(アメリカから)暴露されて政界の一線を去らざるを得なくなったように、小沢さんに関する情報を出すのではないかとささやかれている。その可能性はあるのだろうか。

さてこれからどうなるか。民主党はどうすることも出来なくなっている。決め手がない。土俵際まで追い詰めはしたが、押し出すあと一歩の力がない。額賀さんの宴席に出た件を向きになって追及しているようでは先が知れている。もう当面は強行に反対する以外に戦略はなさそうだ。冒頭で書いたように、新テロ法案は、最終的には三分の二条項を使って可決することになるだろうといわれている。それも表面上は民主党の顔を立てる形を取って。

その絡みで突然の解散もある可能性は否定できないものの、大方の見方は解散総選挙は年明け4月ごろといわれている。この選挙で多分自民党は単独でギリギリ過半数を取るのではないかと言われ始めている。

もし単独で過半数を割るとなると、今少々隅に追いやられているように見える公明党が政治のキャッシングボードを握ることになる。それでも参議院の勢力は変わらないから今と状況は同じである。公明党が連立を離脱して民主党を始めとする野党と連立を組むような事態になれば、政治は動くが、それは考えにくい。一気に民主党が230議席ほどとれば、反自民連合で衆議院で過半数を占めることが出来る。そうなれば良くも悪くも政治は動く。前に進む。

こう考えると先日の小沢さんの蹉跌はまことに痛いといわねばならない。民主は勝っても180から最高でも200議席には手が届くまいと、某政治記者は言う。ひょっとしたら、120~160議席程度に留まるかもしれない。そうなれば、小沢さんに対する批判が出る。ここで民主分裂の危機もある。

一方、防衛省を巡る疑惑が疑獄になる可能性もあるらしい。そうなると一気に政界再編へと動くかもしれない。こうなれば自民党にとっては危機である。政治は経済を一歩先んじる。この原則から考えて、まことに来年の景気を予想することは困難になってきている。サブプライム問題は予想を超えてわが国に多大の影響を与えることになってきた。数多くの金融機関が含み損を計上しそうである。次は原油価格の上昇である。これも国内に与える経済的影響は大きい。中東の政治は混沌としている。北朝鮮問題も遅々として動く気配さえない。

日銀は金利を上げたいが上げることは当分はできないだろう。現状のまま進むことになるだろう。財政再建路線の与謝野さんや谷垣さんが主張している消費税の引き上げによる財政の健全化への一歩を踏み出すという考えの議員の方々も、先日の福田首相の「消費税を今上げる議論は適当な時期とはいえない」発言で、消費税引き上げの議論はトーンダウンしてきている。

それにもう一つ、来年のアメリカ大統領選挙がある。クリントンが有力といわれている。そうなると政策ががらりと変わる。日本に対する対応も変わるだろう。頭越し外交が多くなりそうだ。将来、日本にとって中国は脅威となる。オリンピックと万博を終えた後の中国は、環境問題や地方との格差問題が表面化して、今の勢いをそがれるのではないかとの見方があるが、反対の見方もある。

我々は、繁栄に胡坐をかいて、地道な努力を怠ってきたのではないか。官僚の怠慢。不誠意。事なかれ主義。個人主義。凶悪犯罪。教育問題。どれ一つ取ってみても困難は山積している。そしてそれを改善するにも、地方も国も金がない。地方自治はもっとも悲惨である。掛け声はあっても実行する手段がない。金がないからである。こんな状況を閉塞時代と呼ぶ。しかしやり方次第では何とかなる。なんとかならさなければならない。

それは経済成長率を年率3%台に持っていく積極政策を採ることである。それでも世界の成長率に比べたら、けっして高い水準ではない。そのための第一歩は、日銀はお金を市場にもっと出し、経済成長を後押しするべきである。これを政界では上げ潮路線という。福田内閣はどうやらこの路線は選択しないのではないかと思われていた。しかし急浮上したサブプライム問題が、予想よりもかなり深刻な打撃があると思われる現在、消費税引き上げにも消極的な言動が見えるようになってきたし、心の中はゆれているように思える。私が個人として思うのは、「みんな閉塞感で困っているこんな時になぜ消費税を上げるのか。先にやるべきことは一杯あるだろう」とこうことである。ともかく来年は激動の年になることだけは間違いなさそうである。ではまた来週。

今週の政治 11月19日

政治が混乱すると経済に多大の影響が出る。の原則どおり、経済が俄然雲息が怪しくなってきたようである。まず日本には大きな影響はないだろうと思われていたアメリカのサブプライム問題が、意外にも大きな影響を与えそうな情況である。先日の中間決算発表会で、日本で冠たる大銀行のトップが、巨額の含み損を計上しながら「想定外であった」と、さらっと言ってのけるのを聞いて、唖然とした人も多かったのではないだろうか。

そもそもは、アメリカの景気がやや陰りを見せ始めていて、住宅バブルがはじけたと見るべきである。住宅の価格が上昇しているときは、買った以上価格で転売することが出来るからこれから書くような問題は起こらない。アメリカで融資された所得が低い人達への住宅ローンは、融資を債券に変えて販売されている。そもそもアメリカの住宅ローンは、日本のそれとは少し契約内容が異なる。日本では住宅ローンを組んで家を購入した後、返済が出来なくなって、差し入れている購入物件を売却して返済しても、価格が下落していて残金が残ったとしたら、それを自力で返済する契約になっている。

ところがアメリカの住宅ローンは、返済できなくなって、購入物件を貸主に譲渡したらすべて残金の返済義務がなくなる契約になっている。だから気軽に住宅ローンを組むことができる。返済がなされずに物件が貸主に譲渡されても、価格が著しく下落していたら、全て貸主が負担することになる。その物件を売りに出すと、輪をかけて価格が下落することになる。

さて、貸主はこれらの住宅ローンを、返済が間違いない信用力の高いものも低いものも一緒にして債権化して、評価をAAAクラスにする。しかも比較的金利は高いから、運用先に困っている世界の機関投資家をはじめ、金融機関がその債券を買う。住宅ローンが順調に返済されていたら、良好債券として問題ないし、投資家は利益を上げられるのだが、これの返済が滞る人が多くなってくると、債券の値打ちが落ちてくる。

良好債権とそうでない債権が一緒になって債券化されているので、債券の値打ちが落ちていると(返済の滞りが増えてくると)、含み損が出てくるのである。これらの損失を埋めるために別に保有している株を利食いで売る。そのために株価が急激に下がってくる。

サブプライム債券での巨額の含み損は、大手金融機関に限っていないようである。地域金融機関も金余りになっている。そこへ利回りの良いこのような債券を大手証券会社の担当者が売り込みに来るのである。ひょこっと買ってしまう。それもかなりの金額をである。

これについてはその昔の思い出がある。バブルの頃の話である。そのころ幾らでも預金が集まった。大手銀行はCP(コマーシャルペーパー)という融資方法で、資金の必要のない企業にでも融資を押し込む。金利が稼げるからである。そのお金を地域金融機関に、CPの金利を上回る金利で定期預金を斡旋する。融資先は逆ザヤになり、金利を稼げるメリットがある。一方地域金融機関では、コツコツと努力を重ねてもなかなか集まらなかった預金が、電話一本でしかもかなりの額が一度に入ってくるのだから、飛びついてしまう。かなりの高金利であるが、担当者も責任者も、営業経費がかからないから割安だと間違った判断をして受け入れる。そこからがまた問題である。金額が大きいから当然運用に困る。

そこで当時販売促進商品であった投資信託を大量に買う。株価が順調だったから含み益が期待される。儲かるのである。しかし悪夢のバブル崩壊。日経平均株価が3万8千円を超える水準から一気に半分以下にまで下がり、安全だったはずの投資信託や債券が暴落し、巨額の含み損を抱えることになる。一方企業にも同じことが言える。なぜならば、企業も必要もない融資を勧められて余った金を、債券や株や土地に投資していたからである。これで一気に企業の経営が傾き始める。それがその後に続く「失われた10年」の出発点となった。

今個人投資家の間で流行っている「ミニ日経」という商品がある。これは日経平均株価が上がるか下がるかの二者選択という分かりやすい商品として人気が高いのである。もう一つ、小口先物取引FXである。外国為替証拠金取引と言う。外貨預金に比べ手数料が安いので、短期間の小幅な動きで利益を得ることが出来るという評判で、主婦やサラリーマンに人気がある。僅かな証拠金を積むだけで、10倍・20倍の取引が出来るのである。この前も、この商品で巨額の利益を上げた主婦が脱税で告発されたという記事を見たが、上手くやればそれだけ儲かる商品といわれている。

しかし良いことの裏にはそれを上回るリスクがあることを知っておきたいものである。例えば、ここ数日のように劇的に株価が下落したら、日経ミニで損をした人が多く居るはずである。「いやいや。売りから入っている人は儲けている」とおっしゃるだろうが、そんな人も居ることは居るだろう。しかしこの場面で、これだけ日経平均株価が下がると予想できたかと言うと疑問であるから、損している人のほうが多いと見るべきではないだろうか。

これだけ円高に触れたら、FXによる損を出した人も多かろう。しかも信用取引だから追い銭がいる。リスクは自己責任である。それでも個人の場合は、その人が納得して諦めれば他人にご迷惑をかけることにはならない。だが、企業の余資運用で投資に失敗すれば、会社に巨額の損失をかけることになるし、場合によっては会社の存続にも影響が出る。まだまだ表に出ていないが、これから来年の本決算にかけて、巨額の損を出している金融機関が現れることになりそうである。

金融機関の資金運用担当者にとってみたら、本来融資と言う形での運用が望ましてのだが、融資金利は安い上、なかなか借りてもらえない。融資残高はじりじりと減少していく。その分余った資金が金利も付かず眠ってしまうことになる。なんとしても運用額を上げたい。国債も一杯買っている。しかもあまり一商品に偏ったら、これから予想される金利上昇時には、含み損が出る。株と債券と、(債券も国債、地方債、社債・投資信託、そして今回のような債券)と融資の三分割が望ましいからと、分散する。今回は、一気に株と債券が悪化したのである。政治だけにあらず、経済も一寸先は闇である。

そしてそれだけではない。サブプライムで損を出した巨額のマネーは、債券を嫌って一斉に原油先物に飛び移ったようである。原油価格は一バーレル90ドルを超え、100ドル越えは確実とも言われている。原油が上がる原因は、①東南アジアの発展途上国の消費量が爆発的に増加している。②特に中国は、オリンピック・万博を控えてがぶ飲み状態となっている。③中東の政治情勢が一層悪化している。④オペックの増産も現有設備では価格を引き下げるだけの増産に耐えられない。といくつか上げられるが、最大のものは、投機資金が原油市場になだれ込んでいるからだといわれている。

この状況は当分は変わらないだろう。日本国内で原油関連の商品の値上げが目白押しである。これは来年の経済に少なからず悪い影響となる。せっかくなだらかな景気上昇を続けていたのに、ここにきてこの始末である。国民の所得格差も企業の格差も一層拡大していくことが恐ろしい。日本に留まらず、世界の政治情勢も激動の予感がする。来年行われるアメリカの大統領選挙で誰が当選するかも、日本にとっては大きな関心事である。

中東の政治情勢は、ここしばらくで収まるとは思えない。北朝鮮問題も情けないほど弱腰である。悪いことをした国に、なにも出来ないわが国は、独立国といえるのか。食料の自給率が下がっていく。原油が価格上昇しただけで、国内経済は厳しいことになるのに、入らなくなったら、石油ショックの二の舞になる。

そんな世界情勢の中にあって、国会が動かなくなっている。安倍さんが退任した当時は、今解散総選挙したら民主党は230議席は最低取れるといわれていた。衆議院で与野党拮抗し、三分の二条項が使えなくなり、キャッシングボードを握る少数党と連立した方が政権を握り、政治は動き出すとみられていたのだが、小沢代表の拙い対応があって、来年4月に解散は延びるといわれているが、民主党は多くて180議席程度に留まるものとの見方に変わってきている。となるとキャッシングボードを握る少数党は存在しないと読むことができ、政治は今と同じ、いや三分の二条項がなくなる分、余計に動かなくなるのではと危惧されている。

小沢さんは、続投の挨拶で「私は未だに不器用で口下手で、東北人気質をそのまま引っ張っている」と語ったが、不器用で口下手が言い訳にはなるまい。リーダーは言葉が命である。そして暖かい心がなければならない。田中角栄は、弁舌が魅力的であり、暖かい心を持っていた。理を尽くし言葉を尽くして人に接しなければ、不器用で口下手を言い訳にしていてはならない。小沢さんの今回の行動は、政治・経済に及ぼす影響は甚大だったと言うことが出来る。世界が動くなか、日本の政治だけが停滞したら、それこそ大変である。政治家の知恵がどんなウルトラCを考え出してくれるのか、それに期待したい。ではまた来週。。

今週の政治 11月12日

小沢さんが民主党代表を辞任する意向を伝えた。同党の役員会は、小沢さんを慰留することを決め、菅氏と鳩山氏の二人が懸命の説得に当たった。小沢党首は、福田総理との党首会談で、長年の安全保障に関する信念の理論を(国連中心主義とも言われているこの理論は)小沢代表が自民党の幹事長時代に勃発した湾岸戦争に、国連の決議があるから自衛隊を派遣したいと考え、しかしその時は周りの大反対で派遣できず、1兆4千億円にも及ぶお金だけを出し、しかしクエートからは全く感謝されなかったことがあった。その時にも小沢さんは、国連決議があれば自衛隊を海外に派遣しても憲法違反ではないとの信念で行動した。(今回福田総理が持ち出したのは正にこのことであった)、福田首相が飲んでもいいといったと報じられているが、もしそれが本当だとしたら、小泉元首相の郵政民営化と同じように、長年の安全保障に関する主張が現実のものとなると考え、政策協議に入ろうと考えたのであろう。

しかし民主党の役員会は全員が反対した。私から言えば、もっと情熱を前面に出して説明・説得したらよかったと思うが、これが剛腕で知られる小沢さんの足らざるところである。なぜ私の言うことが理解できないんだ。そんな人達とやっていても、何も成し遂げられないとでも思ったのであろうか。難しいことを達成するためには、小泉さんのように強烈なパッション(情熱を持って訴えなければ理解されないのに・・)そこで小沢さんは、周囲の止めるのも聞かず退任を表明して、その記者会見で、民主党にとってはかなり厳しい話もした。

突然の退任を発表したことによって、小沢さんが政権交代の先頭に立って頑張ってくれると期待していた多くの国民に失望感を与えたことは確かである。民主党幹部はもとより、ほぼ全員が小沢党首に慰留を訴えた。必死のなりふり構わずの慰留交渉に見えた。小沢ほどの政治家があれまで言い切ったのだから、戻ることはあるまいと私は思ったし、町の声もそれが多かったと思う。しかし、全議員を当選回数別に集めて意見を聴取した結果、全員が一丸となってもう一度やってほしいという結論に達し、幹部がその意向を小沢党首に直接伝え、小沢さんも「恥を晒すようだが・・」と前置きして代表に留まることを決断した。辞める決断もなかなか難しいが、元の鞘に戻るという決断もそれを何倍も上回るほど難しい。

ここで私はこう思うのである。自民党には人材が数多く居る。安倍前首相が体調を崩し、突然の辞任となった時、すぐに福田さんと麻生さんが立候補して、街頭演説をはじめとして政策を訴えた。しかし民主党は、小沢さんの、言い方を変えたら、駄々っ子が拗ねているのと同じレベルの辞任劇にも、敢然と「辞めたいなら辞めてもらおう。我々の中から新しいリーダーを選ぼう」というエネルギーが湧いてこないことである。民主党はこれではとてもとても政権は奪取できないだろう。まことしやかな議論ばかりして、こんな時に何のエネルギーも出ないとは、まことに残念であり、情けない限りである。

私はここで、上杉謙信のことを思い出すのである。そのむかし、上杉謙信が、まだ長尾景虎と言った時代、戦争に勝っていくら領地を増やしても、それを分け与える際に必ず不平不満を訴える部下たちがいた。景虎を前にした御前会議でも、醜い醜態をさらけ出し、自分にもっと領地を与えて欲しいと激論を戦わす武将たちに嫌気が差し、ある日景虎は誰にも告げず一人で失踪、雲隠れして山の中に隠遁したと言われている。こうなれば幾ら領地を巡って激論している武将たちも、大将の景虎が居なくなったら、たちまち武田を始めとする周囲の敵達に攻められ、占領される危機を肌で知っている。そこで家来たちは、必死になって景虎を探し回り、ついに隠遁先を探り当て、「全員一致でお願い申す。国にお戻りくだされ」と懇願する。それと今回の小沢突然の辞任、その後の全員一致での慰留工作はそっくりそのままのように思えた。

そしてこの時、景虎は国に戻るのである。出家した景虎は、謙信と名を変え、関東管領の職を継ぎ、上杉謙信となる。その後の家臣たちは一枚岩となり、有名な川中島の戦いを凌ぎきり、徳川家康との対抗で国替えされるものの、明治維新まで名門大名として続くことになるのである。果たして小沢大将は元の鞘に戻ると宣言したからと言って、党員や議員にありがたく迎えられ、その後は上杉家内部でいさかいが無くなったときのように、党内が一枚岩になるという謙信のような道を辿ることが出来るのだろうか。

現在は戦国の世とは違う。戦いに負けても命までは取られない。一族が皆殺しにもされない。それだけに、今回のことで一枚岩になれるのかどうか、はなはだ疑問である。

謙信は戻って一層の求心力を高めたが、果たして小沢代表もそうなれるのかどうか。決断とはこのように本当に難しく、場合に寄れば取り返しがつかないことにもなりかねない厳しいものである。

もう一つ興味深い決断があった。日本シリーズの第五戦。8回までパーフェクトに抑えていた山井投手を9回から中日の押さえの守護神岩瀬投手にスイッチした落合監督の決断である。落合監督の決断には、様々な意見や批判があった。私の親友の狂中日ファンの○○君でさえ、私なら山井に投げさせると言っている。

しかし落合監督の決断に賛成する声も同じくらいある。「もしもあの時、山井続投で9回に一本ホームランを打たれたらどうするんや。優勝してこそ価値がある。シーズン中はもとより、クライマックスシリーズでも大活躍した守護神岩瀬投手を完璧を期す為に投入するのは素晴らしい決断であった」とする意見である。

ここで私は、昔の「ヤクルト:阪急」の日本シリーズのある場面を思い出した。投手は今井勇太郎。今井投手は、ブルペンでは素晴らしい球を放れるのに、いざマウンドに登ると生来の気の弱さが出て、力の半分も出せないことが多くあった。ところがこの試合は頑張って投げ、一点リードで終盤の苦しいところに差し掛かった。そしてヒットを打たれランナーを一塁に置いた。上田監督はここが限界と見てゆっくりとマウンドに歩み寄った。

無言で手を差し出した。その手に球を乗せなさいという交代の合図である。しかし今井投手は、「監督もう一人投げさせてください」と必死な顔で訴えた。日頃とは違うその気迫に監督は心を動かされた。差し出した手を引っ込めて、「落ち着いていこう」と激励してベンチに戻ったのであった。しかし、次のバッターヒルトンに、レフとスタンドギリギリに逆転ホームランを食らい、阪急はその試合を落とし、結果として日本シリーズに敗退したのであった。結果が悪かったから言っているのではない。決断とは、右に行くか左に行くか分からないことを、責任者がたった一人で決めることを言う。その結果の責任は全て決断したリーダーが取る。それほど難しいものなのである。もしも、その今井投手が、ヒルトンを見事に抑え勝っていたら、上田監督は血も涙もある名監督と高い評価を受けていたであろう。

落合監督は、完全試合間近の山井投手を交代させた。そして押さえの岩瀬投手が見事に抑え、二人で完全試合を成し遂げた。もしその時、山井投手に続投を命じていて、完全試合を達成していたとしたら、山井投手の人生が変わっていたかも知れない。そして落合監督は、花も実もある名監督といわれたであろう。また打たれて逆転されたとしたら、落合監督は批判され、山井投手の人生が別の意味で変わっていただろう。リーダーとはこんなにも過酷な役割である。最近の二つの決断にこんな感想を持ったのである。ではまた来週。。

今週の政治 11月5日

小沢民主党代表が突然の辞任を発表した。しかしこの紙面では、時系列に従って書いていく。テロ新法がにっちもさっちも動かなくなり、ついに福田・小沢両党首の会談が開かれた。この時点では両党首は多くを語らないが、憶測が飛び交っている。安倍前首相が、党首会談を申し入れ、それが受け入れられなったことが辞任の大きな理由の一つとの発言があったが、私は、テロ特措法の延長を認める代わりに、総辞職することを持ちかけようとしたのではないかと、この紙面で書いたことがある。

今度は、与野党大連合とか、新テロ法案の国会通過を差しで交渉したとかの、憶測がある。金曜日に更に会談を約して、初回の会談は終わった。民主党だって、反対一辺倒では、仮に新テロ法案を参議院で否決したからと言って、次の一手が見当たらない。自民党は、もっと行き詰っている。しかも防衛省を巡る法案の通過に妨げになる様々な出来事が起こってきている。

そして二回目の会談で、福田総理がテロ法案を一般法でとの小沢代表の考えを最大限受け入れると言った後、連立内閣を提案した。それを小沢代表は党に持ち帰ると言った。これがまた多くの憶測と小沢代表に対する疑念が起こっている。どうして小沢氏はその場で拒否せずに、党に持ち帰ったのだろうか。

結果的に見て、この時点での連立内閣に小沢代表が両党首の会談の場で同意していたら、民主党は分裂したと思う。現状からしたら、連立なんて考えられないことである。小沢さんは、参議院選挙で民主党が公約したことを実現するために、連立が確実で一番早道だと思ったのであろうと推測する。それほど重要な問題だからその場で決めず党に持ち帰ったのだと思う。民主党の役員会がほぼ全員反対することは予想しなかったのだろう。また逆に小沢氏は、党の本音を知りたくてそうしたのかもしれない。

大連立なんてこの時点で行ったら、チェック機能が果たせずに、日本の政治はどうなるのだろうと思ってしまう。裏で会談を斡旋準備したのは、巨人軍の話によく出てくるマスコミの大物だとの噂もある。反対勢力があるから、政治は腐敗を免れるのである。ただし、国益に影響を与える、例えば安全保障の問題等で、与野党が政争の具にしてはならない。それが二大政党時代の最低のルールでなければ、国民は危なくて野党に政権を持って行けなくなる。

さてこの話、これからが本番だと思われる。とにもかくにも、なんとかして給油法案を国会で通過させて、解散総選挙を行い、その選挙で与党が過半数を取ったとしたら、その後で政界再編成が起こるのではないかと見ている。今回の連立の話は、少しフライングであったと思う。

そこまで書き進んでいたとき、突然の知らせが小沢代表の辞任発表であった。この時期、小沢代表を失ったら民主党は混乱する。次の総選挙も厳しくなってくる。小沢さんは、代表を退いても次の総選挙には全力を投入すると言っているが、このままだと国会が行き詰まり一本の法案も通らなくなる。小沢さんが党を割って、衆参それぞれ20人程度で新党を作り、自民党と連立を組んで、国の危機を救うために動くのではないかと憶測できる。さてこの問題どう動くやら・・。まさに政治は一寸先は闇である。

さて先日、守屋前次官の接待漬け問題の国会証人喚問を聞いたが、質問者の準備不足が目に付いた。それに守屋氏に同行してきた弁護士は、東京地検特捜部の元検事であったのには、改めて驚いた。仕事だからそれでいいのだろうが、追求側になったり守る側になったり、忙しいことである。

商社の幹部との会合に同席した元防衛庁長官や防衛相がいたと証言があった。あの人かな? この人かな?、と憶測は二・三人に絞られるようである。我々一般市民の常識から考えたら、今までの代理店を、その会社から独立して新しく興した会社に変更されるということは、守屋氏の強い意向が働いていたと思わずには居られない。

また別に巨額の裏金が絡んでくると報じられるに及んで、これは大きな疑獄に発展するのではないかとさえ思えてくる。立派な大学を出て、エリートとして中央官庁の高級官僚になって、職員の最高の地位に上った人が、なぜゴルフ代や飲食代を取引先に払ってもらうのか、残念でならない。

公務員倫理規定によると、利害関係者が居る同窓会にも出席はしてはならないらしい。そんなにがんじがらめに規制されているのに、そのトップが・・と思うと、どこも誰も一緒なんだと、一層信頼感が薄れていく。政治は、本当に国民の方を向いてくれているのか。

今や、衆議院議員の皆さん方は、いつ解散があっても対応できるように、準備に一生懸命らしい。選挙で落選したら、地獄を見ることになるからである。だから新テロ法案よりも、守屋問題よりも、自分の選挙でいかに勝ち残るかが最も関心事である。

原油価格が信じられないほど上昇し、国内でもその影響で様々なモノの値上げに響いている。それでもまだ全体の物価はマイナス基調である。デフレは終わってないということである。日本が輸入する原油の85%は中東から買っている。石油危機のとき、一早く中東との関係を良好にする努力が功を奏して、現在では日本は中東各国から信頼を集めるまでになっている。

原油は中東が宝庫である。そこからホルムズ海峡を通ってインド洋に出る。インド洋はわが国の重要なシーレーンである。そこではテロを未然に防ぐための各国の戦艦に石油を注入するために、自衛隊が給油活動を行っている。給油活動は、自国のシーレーンを守るための活動でもある。と与党は強調する。そのことは別にしても、もしもインド洋の安全に少しでも不安が強くなったら、多分石油輸送の保険金が上がるだろうし、運賃が上がる可能性もある。これは更なる原油価格に上乗せされることになる。一日も早く、給油問題に決着をつけなければならない。いつも言っているように、政治は経済の一歩前を走っているのである。政治が混乱すると経済に波及する。

日銀は、今年の実質経済成長率(GDP)を2..1%から、1.8%に下方修正すると発表した。今年の(07年)の物価上昇率は0と予想されていたが、これもマイナス0.1%に修正となった。上記したように、まだデフレ基調である。ただし08年度の実質経済成長率の見通しは、2.1%と予想している。金利については、今後の経済・物価の改善度合いをみて、金利水準を徐々に調整すると述べるに留まった。これは、海外・国内の景気の動向を睨みながら、金利を上げるかどうかを検討するということである。アメリカで発覚した、信用力の低い個人向け住宅ローン(サブプライムローン)が、まだ終局を見ず、景気の下振れリスクを払拭するまでにいたっていないからである。

先週この紙面で書いたが、建築確認厳正化の影響から、9月の住宅着工数が44%減少となった。これは軽視できない大きな影響がある。この混乱が収拾するのは、少なくとも年内はかかるだろうと見られているが、実際はもっと尾を引くのではないかと思われる。

右肩上がりのときの基本は、人口の増加であった。人口が増えたら、あらゆるものに前向きの影響がある。年金システムだって、人口増加を基本に組み立てられていた。それが人口減少時代の到来となった。右肩上がりの時のシステムが右肩下がりの時代には、うまく機能しなくなっているのである。しばらく各方面に注意の目を配らなくてはならない。大きな情勢の変化が予想されるのである。ではまた来週。

今週の政治 10月29日

角を矯めて牛を殺す。そんな諺がある。「二センチのチリメン雑魚を捕るのに、何ミリの網目の網が一番良く捕れるか」を研究するために、検討することになったとする。ある人は、「少なくとも一センチ以下でなくては・・」という意見を出す。二センチのチリメン雑魚だから、一センチ以下の網目の網というのはごく常識な意見である。

すると別の人が、「チリメン雑魚は、横に泳いでいるモノばかりではない。縦に泳いできたらその網目ではすり抜けます。もっと細かい網目でないと逃がしてしまいます」と言う。「それもそうだということになり、検討している間にだんだんと網目の網が細かくなっていく。そして誰が見ても、一匹のチリメン雑魚も逃がさない完璧な網目の網が出来上がる。「これで一匹も逃がさない。」みんな自信を持つ。

ところが、現場ではチリメン雑魚は一匹一匹泳いでいるのではない。海の色が変わるくらい群泳しているのだそうだ。そこに網を打って、エンジンの付いた船で引っ張って捕獲する。余りにも細かい網目の網だったら、折角群泳しているチリメン雑魚の群れに正確に網を打ったとしても、いざ引っ張る段になると(計算どおりに完璧に網に入った)チリメン雑魚が水の逃げ場を閉鎖してしまい、水圧で船が動かなくなりチリメン雑魚は捕れないのである。完璧を期すが余り、余りにも網目を細かくしすぎると、現場は動けなくなる。

これと同じことが、今建設業界で起こっている。耐震偽装事件から端を発し、今年の6月から極端に建設許可基準が厳しくなり、市と都道府県が二重チェックする体制のほか、住宅においても、壁クロスの種類等の詳細までを許可申請の時点で特定しなければならなくなっている。私有地道路の許可もこの例に漏れず審査が長くかかってしまう。施主は一日でも早く家が完成して入居したいと思っているし、業者も段取りよく工事にかかれて、施主の喜ぶ顔が見たいと思っている。

その上に建設業者は、材料の手配や人員の手配、建設にかかる予定が立たなくなるから、最悪は資金繰りにも影響を及ぼすことになる。もともと耐震偽装を未然に防ぐために厳しい審査基準にしたのにもかかわらず、クロスの特定等々は耐震にはなんの関係もないはずと私たち素人は思う。これを「本末転倒」という。行政の悪いところはここである。これでは現場が動かないではないか。耐震についてはキッチリと審査してもらいたいが、もっとスムースに許可が下りるようにしてもらいたい。

6月以前に許可が下りているところは、以前の基準であってスムースに許可が下りていた。それらの今建築中の物件がが一当たり完成するのが今年の年末だとされている。その先の仕事が、許可が下りないのだから着工出来ず一定期間が空白になってくる。折角景気が持ち直してきたのに、建設業界はこのことで今苦しんでいる。NHKテレビが取り上げて放映していた。何をするにも幅が必要なのになぁ。

最近の国会には落胆する。守屋防衛事務次官が標的に上がっている。5年間で同じ会社の専務とゴルフに150回も誘われて行って、その帰りにマージャンをする。お決まりのコースである。今日の証人喚問で彼は何を語るのであろうか。(因みに、小池前防衛大臣が守屋次官を退任させ、次の次官に一旦は指名した官房長だった某氏は、私の母校である高校を卒業して名だたる国立大学を出て、警察庁から防衛省に移った私よりも5,年後輩に当たる人物であった。残念ながらこの人もあの騒動で退任してしまったが・・)

このゴルフ接待漬け?が影響して、給油新法はダッチロールを続けるのではないかと心配する。それにしても、官僚が絡むいろいろな問題がこのところ数多く表面化している。今まで分からなかったのか、ここ最近多くなったのかは知らないが、国民をリードしなければならない立場の人達が、こんなにも無責任でいいはずはない。首相のせいではないだろうが、福田内閣ピンチである。

もう一つ気になるのは、内閣が変わって改革に急ブレーキがかかったように思うことである。安倍前首相が立ち上げた教育改革も福田内閣では継承されるのかどうかも分からないし、北朝鮮問題も進みそうもない、経済名目成長率を前内閣では3%を目標にしていたが、それも余り力が入っていないようであり、消費税の引き上げ議論ばかりが前面に出てきている。これも官僚にひきづられていると言う感じがする。衆議院の解散総選挙は、遅くても予算が国会を通過した後に行われるものと思われる。その時、どちらが(自民党か民主党の)勝つのだろうか。ひとえにここ数ヶ月の国会の動きに注目が集まっていく。

赤福のような知名度の高い、会社がなぜ製造年月日を偽装したり、売れ残った品物を再度「巻き直し」と称して、再販したりしたのだろうかと不思議でならない。伊勢に行ったら土産は「赤福」がトップであるのに、惜しいことをしたと思うと残念でならない。先日経営者向けの講演が終わった後、聴講に来ておられた某氏が、「私は長い間食品を扱う商社に勤務していました。定年後は故郷の伊勢に戻り、現在はそこで住まいしています。今日は伊勢から大阪まで講演を聴きに来ました。赤福のような生ものは、通常賞味期限が三日くらいと定められています。

人が口に入れるものは、商品のサイクルが早く、今の法律では売れ残ると全て廃棄せざるを得ません。そんなサイクルの短い商品を扱っているのに、よくあれだけ手広く商売が出来るなぁと不思議だったんです。伊勢神宮の参拝客は、季節でも天候でも大きく日々左右されます。少ないときなら参拝者は1500人程度のときもありますし、多かったら10万人20万人と来られるときがあります。

その参拝者の数を読んで商品の準備をするとなると、これは大変なことなのです。造りすぎたら大損するし、少なく造ったら品不足になるし、なにせ保存が利かない商品だから、どのような商品管理をしておられるのかなと思っていたのです。造った商品を即冷凍保存して、参拝者数に合わせて品だしをすると報じられたので、納得できました。

法律からいえば違反ですから弁解の余地はないのですが、商品によっては、作ってすぐ冷凍保存して、解凍して販売する。その時はどのように製造年月日を記入するか、冷凍ですと書くかそんなことも含めて食品衛生法の見直しも必要ではないかと思いますよ。これは長く食品を扱っていた者が見た意見ですが・・」とそんな話を聞かせていただいた。

一概に我々は怒ってしまうが、会社の側からしたら、読みきれない参拝者数に対処するために、今の法律では許されない枠を超えた方法をとってしまったのだなぁと思った。

この話を聞いていて、甲子園球場の食堂で、明日はどれだけの弁当を注文したらいいかを決める難しさを聞かされたことがあったのを思い出した。ドームなら雨天中止がないから、カードによってどれくらいの観客が見込めるかが読める。それによって注文する弁当の数が決まる。しかし甲子園球場はそうは行かない。明日の天気予報を参考にして注文を出すのだが、それよりも伊勢神宮の参拝客数を読むのは難しかろう。

先日の亀田興毅選手の謝罪会見を見た。なかなか良かったと思う。「人や世間は悪くいっているかもしれへんが、俺らにとっては世界一の親父である」子が親を殺す時代に、彼はこういい切ったのである。その瞬間から、記者たちの鋭い質問の矛先が鈍ったと思った。親に代わって謝罪会見に出てきた興毅選手はこれでケリをつけたと思う。親が子供に助けられたのである。情けない親と言えばその通りだが、良い息子を持ってこの親は幸せ者やと思った人も多かったのではないか。「頑張って本当に強いボクサーになれよ」と思った。なかなかさわやかだった。果たして我々は、子供たちに「世界一の親父」と言ってもらえるかどうかと自問してみても、なかなか自信が持てないのが実情ではなかろうか。私も一緒だが・・・。 あんな中
でそう言われたら親は身体が震えるほど嬉しいだろうな。ではまた来週。

 | BLOG TOP | 

プロフィール

こんこん

Author:こんこん
ひまわり大好きmini向日葵Clubのブログへようこそ!

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

ブロとも申請フォーム

ブログランキング

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。