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今週の政治、8月11日

やはり今週の冒頭は北京オリンピックである。なんやかんやと騒がしかったが、北京オリンピックが開幕した。毎日日本選手を応援するために寝不足が続く日本列島である。

まず開会式に驚かされた。千人二千人を一度に動員したマスゲームが延々と展開された。始めは驚きで見ていたが、最後には国力を世界に鼓舞しているように思えて少し引いた。他国のことだから言うべきではないのだろうが、人権問題が取り上げられている中、数兆円のお金を使ってのオリンピックに少々違和感を持ったのも確かである。長い長い開会式が終わった。感動と言うより大変驚いたと言うのが実感であった。

初日注目されていた谷亮子選手がまさかの敗退で銅メダルに終わった。三位決定戦に向かう際の谷選手の表情は暗かった。可哀想に思えた。長く辛い練習を繰り返してきて、絶対金メダル間違い無しと言われ、自身でもそう思っていたであろうから、銅メダルは落胆したことであろう。しかし私は思う。オリンピック五大会連続メダル獲得という素晴らしい実績を残し、日本女子柔道を世界に広めた功績は永遠に残っていく。胸を張って帰国してもらいたい。

常に思っていることだが、日本のマスコミは実力以上に持ち上げてしまう傾向が強い。例えば、女子バレーなんか私から言わせたらまずメダルは無理と思うのだが、テレビ番組などでは、メダルも可能であるとの論調が強い。女子卓球だってメダルは難しいと思うのだが・・。金メダルの有力候補と思う女子マラソンの野口選手が疲れが取れなくて一時帰国したとの報道には驚いた。そして太ももの付け根が肉離れしているという。

この暑い中、2時間半も走る過酷にレースである。たいしたことがなくスタートラインに立ち出来れば何色でも良いからメダルを持ち帰ってもらいたいとは思う。金メダル絶対と言われた野口選手。私も力感溢れる走法に、金メダルの期待をかけて楽しみにしていたのだが、レース直前でのアクシデント。好事魔多しとはこのことか。まさにマラソンも人生そのものであるなぁと思った。

野球の壮行試合がメロメロである。あの川上投手すらめった打ちされた。中継ぎで期待されているだけに星野ジャパンは頭の痛い状態での出発となる。それでも私は金メダルを持って帰ってきてくれると思っている。星野監督はジャパンを率いるに際して、今までの実績も名誉も名声も全てを賭けて臨んでいる。金メダルを取れば来年のWBCの監督も引き受けるだろうが、万一金メダルが取れず、しかも納得できる(我々ファンが)試合が出来ずに敗退したとしたら、一気に空気は変わるだろう。今回の人選も絡んで星野バッシングさえ始まりかねない。突出している人間には妬み嫉みが付きものだからである。それだけに星野監督が金メダルを取って帰ってきてくれることを切望しているのである。

うれしいニュースは柔道の内柴選手が日本で最初の金メダルを取った。会場に居る奥さんや息子の姿を捉えていたが、胸が熱くなる瞬間であった。私も歳を重ねたたのだなぁと実感した。努力したら必ず報われるというほど世の中は甘くは無いが、常に努力を重ね続けていると報われることがあるというのが本当のところである。内柴選手に拍手を贈りたい。

そんな中、福田改造内閣がスタートした。各世論調査は多少の違いはあるものの、やや支持率を持ち直している。これが本物の支持アップなのか、ご祝儀支持なのかはもう少し見てみないと分からない。巷間言われているところの、幹事長との密約説などは憶測に過ぎないと思うが、と言って本当に福田首相で解散するのか、麻生幹事長を筆頭にした別の人で解散するのかになると、福田首相で解散するとは断定できないのが福田内閣の弱いところである。

今回の内閣は財政再建優先派が占めたので、消費税アップが現実味を帯びてきたといわれているが、現実はそんな単純なものではない。国民生活を考えたら、この厳しい状況の中で消費税をアップするということは現実的には難しい。そんな折に経団連が福田首相に消費税アップを含めた抜本的な税制見直し案を提言した。現状から先を見たときに、景気の下降で税額が減ると見られるし、財政再建にはますます厳しい状況が予想される。来年度には年金の税負担率を3分の1から2分の1に引き上げなければならないし、どうしても消費税に手を入れなければなり立っていかないのも現実である。

民主党は、消費税率を上げないで無駄を徹底的に排除していけば財源は出るといっているので、次の解散総選挙の大きな争点の一つは、この消費税率アップ問題となるであろう。その外にも争点になる重要な政策は、後期高齢者医療問題。年金問題、インド洋給油問題、北朝鮮における拉致問題等々山積している。与野党のマニフェストを読んでみなければ分からないが、今度の総選挙が政権選択選挙になることだけは間違いない。

それにしても毒餃子問題のお粗末な対応には怒りを越えて馬鹿らしくなる。あれだけ強硬に日本で混入したと言い切っていた中国で、同じ会社製造の同じ種類の餃子を食べた中国の人が中毒を起こしていた。それをサミット前に通告してきて、徹底した調査をするまでは公表を控えて欲しいと要望されたとか。それは外交上あっても仕方が無いと思うが(ただし私はであるが)、公表されたあとの首相の対応が情けないではないか。

お隣の韓国では、竹島問題では一時大使を引き上げる等のパホーマンスまで遣っている。我が日本は中国に対して猛烈な抗議をするべきである。日本人が突然他国に拉致されてもそれを取り返すのに情けないほどの体たらくである。もっとしっかりしてもらわないと安心して暮らせないと政治不信に陥っているのは私だけではあるまい。

そして先週、政府は景気が「弱含んでいる」と公式に発表した。しかし景気の実態はすでに数ヶ月前から「弱含んでいる」し、「何を今頃」と思われた人達は多いと思う。今や中小企業はもちろんのこと、大企業までもが、先々に不安を感じているのである。何週間か前のこの紙面でも書いたが、政府公式発表は、季節の衣替えと一緒で、夏から秋に移る時は、相当寒くならないと厚物に替えないし、冬から春・夏に移る時は、相当暑くならないと薄着に替えないのと似ている。だから政府公式見解が出たら、今回の場合は相当景気は冷え込んでいると理解したほうが正解である。

石川啄木は「働けど働けど我が暮らし楽にならず。じっと手をみる」と詠んだ。今の日本はとんでもない格差社会になっている。中国のことを笑っていられない。片方では一夜にして巨万の富を得る人があると思えば、一生懸命働いても食っていくのがやっとの状態の人や、その仕事すらない人もいる状態である。能力はあっても、その能力を活かす仕事がない。どこでも雇ってもらえると思い早期退職に手を上げたが、辞めたらどこも雇ってくれず、自給千円の集金人をしている昔高い地位にありブイブイ言っていた人も何人もいる。努力したら報われると学校では教えたが、社会では必ずしもそうではない。

だから自分の力を過信して簡単に職を変えたらイカン。今の時代は、余程の覚悟がなければ転職は(ヘッドハンティングは別)危険である。今の職場で自分の力を発揮する工夫と努力を惜しまないことが、次の飛躍に繋がっていくと思う。サラリーマンは会社の看板を背負っているから、その上肩書きには権限が付いているから仕事が出来るように見えるだけ。一皮むけば本物と偽者が歴然としてくる。自分の腕を磨くことが一番重要である。

個人はそう思って努力していくべきだと思うが、政治となるとそうはいかない。政治とは、国民の生命と財産を守ること、国民を幸せにするために大所高所からいろいろと手を打つことである。グローバル化した現代では外交は重要である。国益を考えるのが外交である。それがなんとも心もとない。北朝鮮問題一つとってみても、横田めぐみさんのお母さんのおっしゃっていることの方が筋が通っている。

改革は何時の時代も必要である。なぜなら刻々と世界は変化しているのだから、社会も会社も個人も変化していかなければならないからである。変化とはたゆまぬ改革の心から生まれるものである。しかしその改革が、弱者を余計弱者にするものだけに繋がることは絶対に避けなければならない。改革には多かれ少なかれ後遺症が出る。それをどう最小限に食い止めフォローするかが政治の役割である。そこには愛情がなければならない。

食えるように何とかする、が政治の目標の一番目だった時代(戦後に象徴される)から、世の中が経済的に発展し豊かになった現在のような時代の目標とは自ずと違ったものになっていく。現代は「豊かさのあまり目標を失ったが故の悲劇」と言えるだろう。小林多喜二の蟹工船が突然売れ出した時代背景を感じずにはいられない。

優秀な学校を優秀な成績で卒業し、国を動かす職場を得たら、余程のことがない限り優雅な一生を送れるということが保証されているような世の中では、この激動する世界の変化に対応する官僚は生まれない。なぜなら人生は22歳までで決まってしまうということだからである。その後「身を呈して国のために」戦えないと思うからである。折角頑張ってきたのに、改革なんかで既得権を潰されてたまるものかと抵抗する気持ちは分からぬでもないが、それでは世の中が「動かぬ水は腐る」の例えどおり腐っていく。国力は低下していく。可能性が感じられる社会へと変化していかなければ、平和と繁栄を享受してきたわが国は衰退の道を辿るしかない。

個人は、国や社会に甘えずこつこつと努力する。国は、国民に愛情を持って、きめ細かい政策を立案する。息詰まるような世の中になったのは、自動車のハンドルに適度なあそびがあるのと同じように、人間社会そのものにも程度な空間がなければならないのに、それが全くなくなって、人を助けていたら自分が落ちていくというような社会構造になってしまったことが原因の一つではないだろうかと思っている。

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今週の政治、8月4日

この書き始めは、7月30日の時点でのものである。福田首相は内閣改造に踏み切るのか、それともそのままで行くのか。政界はその一点で注目されている。福田さんの性格(これまでの報道でしか伺いしれないが)から苦悩しているのではないかといわれているし、たぶん我々素人受けするようなサプライズ人事は難しいのではないかと思われている。

その昔、田中角栄首相が経済政策に行き詰まり、(日本列島改造論による土地の値上がりによって猛烈なインフレを誘発した)政敵の福田赳夫氏(福田首相の父)を大蔵大臣に指名したことがあった。共に血で血を洗うようなと表現された角福戦争で戦った二人だけに、これ以上のサプライズはない。要請を受け入れ就任した福田大蔵大臣は、猛烈なインフレを抑えるために総需要抑制策を採った。今そんなことが思い出される。

今時点で言えば、麻生さんを幹事長に持ってくるほどの人事である。父親にそんな歴史があるのだから、息子としても今回の改造人事では、まず麻生さんを幹事長に持ってこれるかどうかが大きなポイントとなろう。その上で内閣にどんな人をどんなポストに配するかに注目が集まるのである。中川秀直さんを中心とした上げ潮派を中心とした人選になるのか、与謝野さんに象徴される財政再建優先派を中心にした人選になるのか、これが今後の福田政治の行く先を占う大きなポイントとなろう。そして内閣改造を行えば、解散は福田首相の手で行われるだろうと思う。

公明党との関係も微妙な隙間風が吹いているような雰囲気である。今後、それも近い時期に(解散総選挙が終わってからだろうが)万が一公明党が連立解消とか、閣外協力等の路線に後退するようなことにでもなれば、一気に政界に嵐が吹くことになる。現在の微妙な動きが、与党を形成している二党のたんなる駆け引きで終わるのか、上記したような嵐になるのか、政界は一寸先は闇である。

このような公明党と自民党の思惑の違いについては各報道機関が詳細に報道している。テロ特措法の延長に対して公明党は慎重な姿勢を示しているようだ。また年金問題でも自民党と一定の距離のある政策を考えているようである。これらに対する考えの違いが、国会招集日の綱引きになっているようである。

一方民主党も9月の党首選挙に向けて水面下で駆け引きがあるように見受けられる。大方は小沢氏無投票で再選というシナリオに落ち着くのであろうと考えられているが、党内活性化という意味からも、対立候補の擁立が必要不可欠であると主張している有力議員もあるようだ。今回の党首選挙は、今までのような野党党首を選ぶものではなく、日本の時期総理大臣候補を選ぶものであり、一層注目を集めることになる。

そして自民党が本当に福田さんで総選挙を戦うのか、民主党は小沢さんで戦うのか、または両党とも別の人材が浮上してくるのか、関心が深まるところである。日本を取り巻く諸環境は厳しさを増している。まず原油高騰に伴う物価高にどう対処するのか。これは日常生活に直結するだけに深刻な政治問題となっている。年金問題と後期高齢者医療問題という厚生労働省所管の大問題をどう解決するのか。地球温暖化問題。地方をどう活性化させるのか。安倍内閣で成立をみた教育基本法の改正を受けて、実際にどうすすめていくのか。教育問題は、最近の若者が引き起こす凶悪事件を考えると急務の問題である。

先日もある人と話をしていたのだが、現代社会は豊かに為ってしまって、特に欲しいものが無く、強いて行きたいところも無く、だからそれを達成するために必死になって働く必要も無く、ぼさっとしていても三度の飯とお天道様はついて回るとなれば、活性するはずも無い。豊かさ過ぎが故の悲劇となっている。

私の子供のころは、欲しいものが一杯あった。中学生になって初めて腕時計を買ってもらったときは、抱いて寝たものであった。同じく、万年筆で初めて字を書いたときの感動は今も胸の奥深くにしまってある。今や物は周囲に氾濫するくらいにある。欲しいものはお金を出しさえすれば手に入るし、今お金がなくてもカードローンで簡単に買えてしまう。一方では企業も個人の生活も格差が広がってしまった。遅れを取ったとおもった者が、奮起一番巻き返すという意欲を失い、その理由を他人に転嫁して凶悪な犯罪に走ってしまう。このままでいくなら、近い将来日本は破滅の道に入るのではないかと多くの人たちはそう思い始めているが、それを食い止める手立てが見つからない。

これからの記述は内閣改造後2日のものである。1日夜福田首相は内閣改造と党役員の人事を発表した。まず麻生さんを幹事長に据えた。これは上記したようになかなかの決断である。まず大きな扉を押し開いた。今後の政局は麻生さんを中心として動いていくと思う。昨年の総裁選挙のとき、私は難波高島屋前で行われた福田・麻生両氏の立会演説会を聞きに行った。高島屋前を埋め尽くした大聴衆の中では圧倒的に麻生さんの人気は高かった。

そして言っていることも福田さんに比べて歯切れが良く、前向きで明るく期待出来そうだと思った。しかし小泉・安倍時代の改革改革の大合唱に国民は少々疲れていたのだろうし自民党の代議士さん達も少し息をつかせてほしいと思っていたのであろう。この辺で少し安心感のある癒し系の人が出てきて欲しいという思いがあったのだろう。麻生嫌いの多い自民党各派閥から一夜にして四面楚歌の状態にされ麻生さんは善戦虚しく敗れた。そして約一年が過ぎ、今回党幹事長として登板することになった。どんな動きをするのかに注目して行きたい。ただしこの人、小泉さんや竹中さんほど改革に傾倒しているわけではない。安倍さんとのほうが麻生さんは近いと思う。

次に凄かったのは、この内閣から上げ潮派を一掃して、慎重派と言うか財政再建優先派を中心にした布陣を組んだ。財政担当相の太田さんのあとに与謝野さんを据えた。これは大きなメッセージである。ただ与謝野さんにしても今すぐに消費税を上げようといっているわけではない。景気浮揚策を優先して税収増を図り、徹底的に節約をしてプライマリーバランスをとろうとする上げ潮派の政策では、長い時間がかかり不安定だから、徹底した節約は図るのだが(この辺の徹底した節約がどの程度のものを言うのかについては、言及していない)将来安定した政策を実行するためには、消費税引き上げもやむを得ないと言っているのである。

上げ潮派は経済成長率を名目で3%を目指しているのに対し、慎重派は1、5%でもいい、無理するとまた国に借金が増えることになるとしている。そして閣内に、この前の総裁選のときに消費税の引き上げを堂々と政策に盛り込んだ谷垣さんが国交大臣という重要閣僚として入閣したことも、福田首相が消費税引き上げに軸足を移したと思われるメッセージとして受け取られている。幹事長から財務大臣になった伊吹さんもどちらかと言うと、与謝野さんたちの考えに近い人である。

もう一つ、郵政民営化に反対して党を除名されその後復党した野田聖子さんが、消費者担当相として入閣し、同じく造反組の保利さんが党の政調会長になった。これは明らかに小泉時代からの決別を表している。唯一つ良かったなと思ったのは、中山恭子さんが拉致担当相になったと言うことである。今までは町村さんが官房長官と拉致担当を兼任していたが、専門家で拉致家族の方々の信頼も厚い中山さんが少子化担当相との兼任とはいえ、拉致問題の担当相になったのは今後の北朝鮮との交渉に大きなインパクトになれば良いと期待している。

厚労相の舛添さんの留任は当然のことであろう。防衛相は石破さんが適任ではないかなぁと思うのは私だけだろうか。今回の改造で安倍前首相に近い人たちは全て遠ざけられた。これは当然のことである。トップが交代したのだから、もっと早く自前の内閣を造って考えている政策を実行するのが首相の最大の役割だからである。

現在わが国を取り巻く環境は、国民生活だけとっても多くの問題を抱えている。原油高による物価高。しかし給与は上がらない。国民生活は厳しくなるばかり。大型倒産も囁かれている。先行き不安だらけである。今年の景気は下がっていくだろう。と多くの人たちは漠然とした不安の中にある。

さてこの内閣で我々国民が苦しんでいる緊急の課題を解決してくれるだろうかという点については、世論調査でも大きく二つに分かれている。そして解散して国民に信を問えという声は一番多数派である。そしてその受け皿となるであろう民主党に投票しようと思える候補者がいるのかというと、はなはだ難しいところである。玉(候補者)が不足している。そしてもしも民主党が政権を取ったら、今議論していることを実行できるのかについてもはなはだ疑問符が付く。

しかし一度やらせてみようではないかという声も今年の春よりは大きくなっていることも事実である。改造福田丸がどんな舵取りでこの難局を乗り越えてくれるのか、政治は経済よりも一歩先んじるの原則からして、福田首相に残された時間はそう多くはないのである。

私の感想は、職場は一将の影なのだから、首相が交代しなければ劇的な変化は現れない、福田首相は平時の首相としては調整能力もあるし安心感もあるが、激動の時代の首相としてはフットワークに欠け、時期を失する恐れありと不安である。これから秋にかけての政局は、日本の将来を決める大きな決断の時期になっていく。

今週の政治、7月28日

景気がじりじりと下降線を辿っている。厳しい暑さだから余計感じるのか知れないが、各地を廻っていて良い感触は少なくなっている。第一元気がない。ガソリンや重油の値上がりがあらゆる分野に影響を与え始めている。2011年度のプライマリーバランス(国債償還と金利支払いの費用を除く歳出を国債発行を除く税収ほかでカバーすること)をゼロにするという政府の大きな方針が崩れそうになっている。景気の低迷により、予定している税収が確保できないのが大きな原因である。

先週この紙面で書いたが、アメリカは景気下降と金融危機に対して、バブル崩壊当時の日本の対応の10年分を1年で実行してきているスピードは大したものである。それでも今度は政府系の住宅ローン会社の経営が厳しくなってきたので、ここに何らかの手を打つだろうというニュースがあった。これは日本の当時のことに准えると、住専に対してどうするかと言うときと同じだと思う。わが国では小出しの処置に終わったのが、その後の泥沼の10年間に繋がったと今頃になって検証されているのだが、アメリカ政府はこれにどんな手を打ってくるかをまず注目したいと思う。

サブプライム問題は尾を引き、これからも何度となくその成り行きが報道され注目されると思うが、日本はサブプライムの直接の影響はそう多く受けていない。しかし経済の実態はアメリカよりも深刻な状況を想定させる数字が現れている。まず一つ目。物価の上昇は年率で1.9%である。これまではマイナスまたはゼロだったので、急な物価上昇だと言われるが、数字だけならこれで欧米並みであり心配は要らない。

ただし問題はその中身である。上がっているのは生活必需品で、食べ物から着る物から全てがあがっている。しかし値が下がっているものもある。パソコンやテレビや電気製品等は、大幅に値が下がっている。それで年率1.9%だから困るのである。生活実感商品の値段が上がっているから物価上昇の実感が強い。次は給与が下がっているということである。もちろん大手の社員は幾分上がっているのだが、下に書く派遣やパートさんの比率が高くなったので、全体でみたらやや個人収入は減っているか横ばいなのである。これでは生活必需品以外の大物の買い物が減ってくる。

GDPの半分は個人消費だから当然景気は下がることになる。これが会社の利益を圧迫する。三番目は意外に思われるかもしれないが、状況の中で金融機関がお金を貸さなくなってきたのである。裏返せば企業が金融機関への期待感が(あるバブル崩壊の処理のときに、嫌と言うほど酷い目にあったので、)なくなったり減ったりして、まずお金を借りないで乗り切る方法を考えるようになったことも大きい。

金融は経済の血液だから、それが回らなくなったり、回りが鈍くなると経済は活気を失っていく。これが今後の景気の大きな憂いの一つである。貸せないのか借りないのかは別として、血液の回りは悪くなる。金融機関だって、無理をして貸し出して不良債権を作ったのでは、先のバブルを学習効果ゼロと言うことになり、それこそ市場から退場を命ぜられる。だからそうそう貸せないのである。以上のように三竦みになっている。
一方不景気下の物価高。先週書いたスタグフレーションになったら、それはもっと困った状況になる。何としてもそれを回避しなければならないのだが、今の世の中にも、政治の進め方にも、希望を持ってわくわくするような事が何一つ感じられないのが心配である。世の中に期待感がないのである。

今や雇用数の約3分の1は非正規雇用者となっている。同じ時間働いて収入は半分以下である。これでは愛社精神を持てと言っても始まらない。バブルの崩壊から抜け出る手段として、いろいろと打たれた打開策の一つは、首切りという名のリストラであり、人件費削減のための非正規雇用者の増加であった。その結果リストラのために多くの優秀な人材を放出し、人件費の安くてすむパートや派遣社員で賄ってきた。なるほど勘定は合ったのであるが、それぞれの会社の力が極端に落ちてしまった。

そこに団塊の世代の大量定年が来た。何とか再雇用制度で高技術を後進に引き継ごうとしているが、一度退職して再雇用されたとしても、その人たちの情熱がもとのようにはなかなか戻らない。会社のモチベーションをどう保つかは大変重大な課題となっている。今やアメリカの景気を心配するよりも、我が日本のことを真剣に考えるほうが先のような気がする。

橋下改革の予算案が府議会を通過した。当初案よりも少々修正したのだが、ほぼ当初の目的は達成した予算案となった。これは各地を廻っていても大方の人が評価している。「ようやる。よう頑張っている」という評価である。先週この紙面で書いたが、前職がテレビで踊っているのと比較して余計そういう高い評価になっているようである。この改革案が実施され実際に痛みを感じ始める頃に、どんな評価になるかが見ものである。そしてこの橋下改革の影響は、いい意味で各市町村に浸透してくるはずである。ただし気になるのは前記している景気が下向きになっていることである。税収が減ってくるとまたさらなる改革が必要になってくるかもしれない。

大分県教育委員会の汚職が大問題に発展している。他の県や府ではどうなんだろうと皆考えている。ある人に言わせれば、こんなことは昔からどこでも常習化していることであって驚くに値しない。新しく教職に採用されてどこの学校に配属されるかどうかというときに、偉い人を知っているかどうかによって大きく変わるらしい。そこに金品が介在するからややっこしいのだが、しかも大金が商品券で動いているからこんな大事になったんだという人もいる。果たして真相はどうなのか知らないが。それにしても、そうしなければ採用試験に合格しないということになっていたとしたら、これはおお事である。真面目に努力している人が浮かばれない。

民間の人事でも多かれ少なかれこういうことはあって、支店長にでもなったら引いてくれた人にお礼するとか、ボーナスを貰ったら上納金?と称して上役にそれなりのお礼をしたとかそんなことを聞いたこともある。ただし私が勤めていた職場では一切そういうことはなかった。水戸黄門を見ていても越後屋が(いつのまにか悪の代表格とされているが)付け届けをもっていって良きに計らってもらっている場面が出てくる。そんな感覚ではなかったのかと思う。もう今の世の中そんな手は通用しなくなってきた。それは良い事である。正々堂々と頑張っていれば、誰かが必ず見ていてくれるそう信じて頑張っていくのが一番である。

「元気の出る話をお願いします」とよく言われる。それくらい今の日本は全国的に元気がない。ないというより出ないと言うほうが正しい。先々に希望が持てれば元気は自然に出る。希望のほかにもう一つは、目標があれば元気が出る。昔は、お腹一杯ご飯を食べたい食べさせたい。両手両足を大の字にして寝てみたい。テレビがほしい。洗濯機が欲しい。冷蔵庫も欲しい。三種の神器である。このように頑張って欲しいものを手に入れるという目標があり、希望があった。それがほとんど手に入った現代社会では、欲しいものはと聞かれても、「特にありません」と答える。

「不景気でもうあきません。やっていけません」と言う話を各地で聞くことがある。そんな時私はこう言う。「大きく大向こうを唸らせるような目標でなくても希望でなくてもいいから、何か一つ二つ頑張ってみよう」そんな目標をお互いに持ってみましょうよ。叶うときもあるし叶わぬ時もあるが、目標や希望をもつことが、それが元気の源泉だと思っているからそう言う。またピンチはチャンスと言うけれど、それは行動するからチャンスになるのである。なにもしなければ動かなければピンチはピンチのままで終わる。
目標とは、例えば、新しい会社と新規取引を推進しようでも良いし、在庫管理をキッチリやろうでも良いし、仕事の流れを改善して無駄を省こうでもいいし、小さなことから一つずつ実行に移すことが肝心である。

学生なら、希望の大学に入れるように勉強しようも良いし、生徒なら席次を一つ上げられるように頑張ろうでも良いし、高校生なら、今年のインターハイに出場できるように頑張ろうでもいい。貴方が先生なら自分の生徒が生き生き勉強にスポーツに励み、正しい人間形をするために手を貸そうという目標も良い。まず自分の目標を持てば、それが希望になる。そして夢になる。元気の源はまず自分が目標を持つことから始まる。私は、元気を出す方法をそう言って講演で伝えている。人の決めたことに操られていた方が楽だから、自分の保身になるからといって毎日を過ごすのではなく、上から与えられた仕事の中で、自分で工夫をして自分の意見も加味して、上から求められている以上の成果を出して自分に満足できるものにしていくという努力と勇気が最も大切なことである。

今週の政治、7月22日

本当にアメリカの景気がおかしくなってきた。サブプライム問題に端を発している。丁度アメリカの現在の状態は、平成2年から3年の日本の金融危機の状況と同じ様相を呈してきている。アメリカの金融筋の動きを報道で見ている限りにおいては、その頃の日本の対処よりも、よほどスピードが速く、てきぱきと打つ手を打っているように思う。大統領制と、議院内閣制の政治体制の違いかもしれないし、農耕民族であるわが国は、何かする場合でも右を見て左を見て、大きな抵抗がおこらないように長い間待つ。それは一年に一回の収穫を待つという民俗性からきていると思う。

狩猟民族であるアメリカは、その日に獲物を得られなかったら家族が飢えてしまう現実がある。獲物を獲るためには、どこへでも出かけていくという行動力と、短期勝負の民族性がある。だから打つ手も早いと言うことになる。ただし打つ手が早いと言うことが全て正解につながるかと言うと、それは言い切れないことであるが・・。とにもかくにもアメリカでは早く手が打たれている。

わが国で宮沢内閣時代の住専問題が起こったときのことである。たしか4500億円程度の不良債権に対する処理について議論されたときがあった。連日テレビはその事ばかり。時の政府をただ批判するだけ。宮沢首相は住専だけではなく、金融全体に不良債権を早期に処理するために不良債権処理に公的資金を投入することをほのめかした。マスコミは一斉に宮沢首相を叩いた。その結果して思い切った公的資金は投入されなかった。小出しの処理に終始したのであった。その後事態はドンドンと悪くなり、果たしてどれくらいの不良債権があるのかさえ分からないという泥沼に入っていくことになるのである。

どうにもならなくなって、小泉内閣のときに不良債権を巨額の公的資金を投入しての処理が断行される。その処理の仕方が今までの反動からか、突然査定基準を変更して、これではとっても中小企業に融資は出来ないし、今ある取引先も不良債権として何らかの引き当てをしなければならないくらいに、すざましい厳しすぎる査定基準を適応したのであった。そしてこれに対する対価は膨大な損出となってわが国の経済をその後10年余りを「失われた10年」と言われるまでに落ち込んでいくことになる。

もっと早く手を打っていれば、処理に伴う国民的損出は半分以下で済んでいただろうという話が今頃になって出てきている。わが国の民族性は、待って待ってどうにもならなくなるまで引き伸ばして、大方の人が何とかしろと言う声を上げてから、今までの何倍ものきつさと激しさで動き出すものだから、結果は大損害になっていく。

今大阪府議会で大議論している財政再建問題もこれと同じ構図である。どうにもならなくなってから手を打つ。それも橋下知事が就任したから改革が始まったのであって、前の知事ではまだまだ安きに流れていたかもしれない。府議会で橋下知事が16時間と言う長時間の質疑に答えている時、別のテレビでは前知事が、派手な服を着て若いタレントと笑いながら踊っていた。トップだった人がこれでは在任当時に改革案は出せないと思った。辞任したからと言って、元トップがのた打ち回っている元の役所を横目にしてこの状態で許されるのかと、違和感を持ったのは私だけではあるまい。トップなのだから・・。責任はあるはずである。せめて地方自治の討論会でテレビに出る程度ならいいと思うが・・。

冒頭に書いたように、アメリカの景気が深刻になったとしたら、我が日本の景気にも大きな影響がでることは間違いないことである。不景気下の物価高。スタグフレーションという。学校で習った景気の波は、景気が良くなっていくと物が売れ、物の値段は上昇し、それが企業の収益となり、社員の給与が上がる。それを消費に回すから更に景気がよくなるという循環である。又その逆もある。

前記はインフレ傾向であり、下記かはデフレ傾向となる。ところが物価は上がるが景気が一向によくならない状況というものが時に起こることがある。ことの始まりは材料費の高騰が原因となる。材料費は上がるが、それを仕入れて加工して製品や商品にしても、それを販売価格に転嫁して上げることが出来にくくなるのである。当然のことながら企業収益は悪くなる。

だから社員の給与を上げることが出来ない。これらは日常の生活必需品にも値上げとして及び、個人の生活を圧迫していく。個人消費が伸びなくなる。大物消費が低迷する。例えばマンション購入や自動車の買い替え等にそれが顕著に現れる。まさに現在その傾向が現れ始めている。

今回の「ことの始まり」となるものはどこから出てきたのであるかと言えば、原油の高騰からである。2008年、サブプライムローン問題に端を発した米国不景気から資金の流れが原油市場に流れて原油高となりその結果各種コスト高から物価が上昇し、スタグフレーションとなることが現実味を帯びてきた。日本銀行の白川方明総裁は、同年5月27日に開かれた参議院の財政金融委員会で日本がスタグフレーションに陥るおそれがあるという認識を示している。

インフレもデフレも我々の生活にとって厳しい状況であるが、これは「過度の」という但し書きが付く。適度なインフレ気味経済は悪いことではない。また適度なデフレ傾向経済は(物価が上がらないと言う意味から)悪いとばかりは言い切れない。過度のインフレやデフレは困るのであるが、スタグフレーションは、過度でなくても大変深刻な問題となる。なにしろ給与や収入が増えないのに物価が上昇していくからである。当然生活水準は低下していく。貧富の差が一層開くことになる。

この原因がアメリカのサブプライムローン問題であり、そこから逃げた巨額の投機資金が一気に原油価格に流れ込み、原油の高騰を招き、今もそれが続いている。ことがエネルギー問題だから深刻である。日本でも「エコ」という言葉が叫ばれ、エネルギーの節約をあらゆる場面で行っていくキャンペーンが進んでいる。そして今や石油に替わる代替エネルギーの開発研究が急ピッチとなっている。

富が中東の石油産油国と、一部の巨額投資機関に集っていくことは、世界の経済にとって由々しき問題である。アメリカの世界トップの金融グループであるシティとメルリが巨額の不良債権を計上したというニュースが世界を駆け巡った。まだまだサブプライムの影響は今後も深刻になっていくだろうといわれている。

もしもである。これが引き金になってアメリカの国債が大暴落でもしたとしたら、巨額のアメリカ国債を抱えている日本の機関投資家は大損害を蒙ることになる。各大手金融機関も年金機構もそして郵政も巨額の投資をアメリカ国債にしている。一寸先は闇と言う状況になってきている。ここしばらくのうちに、日本の大手から中堅にかけての企業の倒産が(特に建設関係)発生する危険性すら囁かれている。

先週末に静かに伝えられたニュースだが、元長銀の経営トップ三人が粉飾決算事件で起訴され、最高裁で無罪の判決が言い渡されたニュースは、その当時の異常とも言える金融機関バッシングの国策捜査に間違いがあったことを示す結果となった。金融機関に身を置いていた私などからは、当然の判決と言うことである。そもそも債権の査定基準を突然厳しいものに変更したことが間違いであった。

これなどもマスコミと金融庁がある意味で一緒になったようにして、厳しい査定が正義だと、今までの査定基準を無視して急に厳しい査定を押し付け、それによってどれだけ多くの企業が倒産に追い込まれたか計り知れない。確かに倒産させなければならない会社もあったろうが、中小企業と大企業を同じ査定基準で査定するという政策で、倒産を余儀なくされた多くの中小企業があったことをしっかりと脳裏に焼き付けておくべきである。

その上効率を重視する当時の政府から、改革の名の下に、半ば強制的に合併を押し付けられる金融機関も数多く出たかを思い返せば、世論も時には間違った方向を示すものとして真摯に受け止めなければならないことである。それで地域金融は本当に中小企業のために役立つ使命を果たせる体制になっているかといえば、その反対である。

もっと言うと、あの宮沢内閣のときに、宮沢首相の言っている一気に膿を出すために早期に公的資金を投入して、ソフトランニングでことの収拾を図ろうという政策に、当時のマスコミは一斉に集中砲火を浴びせ、宮沢首相を退陣に追い込んで行った、あの時の世論形成に真の間違いがあると思うのである。私はあの時本部で営業推進の常務だったが、宮沢さんのこの政策は大賛成であった。困難に追い込まれたら打つ手は早いほうが良い。早く立ち直れるし損も最小で済むのである。

今週の政治、7月14日

福田首相の見せ場である「洞爺湖サミット」が無事終了した。地球温暖化問題も微妙な表現ながら一歩前進といえる程度にまとまったし、北方領土返還問題も少しは前進を見せる気配もうかがえる。そして拉致問題がはじめて公式発表で文章になった。福田首相はまずまずの成果を上げたといえよう。しかし問題はこれからである。どう実行に移していくのかである。特に拉致問題を進展させてもらいたい。

大阪名物「くいだおれ」が閉店した。全国的なニュースとしてテレビ各局が報道した。心斎橋の名物は人形「くいだおれ太郎」とかに道楽の大きなカニの看板と、阪神タイガースが優勝したら多くの人たちが飛び込んで優勝を祝ってきた戎橋である。それにしてもこの「くいだおれ」の幕引きイベントは見事なものである。報道されているところによると、世の中が変化してきて食の趣向が変わってきて、最近の売り上げは最盛期に比べて半分くらいになっていたようである。

売り上げが下ってくるとそれを挽回しようとする努力がなされる。「くいだおれ」でもそれは変わりなかったのだと思う。しかし思うようにならなかったのであろう。最近伝えられている産地偽装や等級偽装、使い回し等に走ったらそれこそ元も子もなくしてしまう。「くいだおれ」は閉店を決断した。もっと別の方向に展開を求める方法もあったかもしれないが、閉店の決断は端で考える何倍もの苦しみがあったはずである。久しぶりに爽やかな引き際を見た気がした。ここの経営者家族はなかなかのプロデューサーであると思った。

二年前になろうか、三年前になろうか、関東の某高等学校が夏の甲子園で全国制覇した。ここの監督は名監督で、何回か甲子園で全国制覇している。それもこの大会を最後に引退すると宣言して臨んだ甲子園で見事に引退の花道を飾る全国制覇を成し遂げたのであった。そして予定通り勇退した。見事な花道であった。ところが最近の新聞報道によれば、今年から同高校の監督に復帰したとのことであるが本当のところは確認していない。

もしそうだとしたら、意見は二つに別れると思う。「やっぱりあの人しかないのか。頑張ってもらいたい」というものと、「願ってもない勇退の花道だったのに、ここで復帰したらあかんがな・。」人間には誰でも「俺が・・」という欲があるし、もう一度花を咲かせたいという色気もある。しかも70を過ぎて、またまた要請されると言うことは大したもんや。

近い例ではテニスの伊達選手である。勇気ある行動であるし、若手に刺激を与えたいとの思いも分かる。しかしウインブルドンには出場は無理だろう。オリンピックにもいけないだろう。むしろ最初の引退が早すぎたように思うのは私だけではあるまい。今後どんな生き様を見せてくれるのかに期待している。

星野監督が二年前に巨人の監督になるのではないか、と騒がれた時があった。ならない方がいいと思ったが、やはりならなかった。もしも今後星野さんが巨人の監督になるようなことがあったら値打ちを下げると思う。星野さんはリーダーの資質を備えている名監督だと思う。その星野さんが怪我をして肋骨を三本も折ったという。大事に至らずに良かったと思う。北京で金メダルを取って、年明けの第二回WBCで二連勝してもらいたい。

話しをがらっと変える。介護の現場が苦しんでいる。働き盛りで収入を得なければならない人が、親を介護することになり働きにも出られない。当然収入は限定される。介護施設に入れようとしてもお金がない。介護する人もされる人も先々の不安がある。こんな立場に追い込まれている人が多くなっている。日本は長寿国になった。しかし歳を重ねてこんなことになれば、果たして幸せな社会だといえるのだろうか。

一方では無駄な税金が使い放題にされている。政治の役割は、集めたお金をどう配分するかである。先週は、学校の先生が金品を渡して昇進のお礼をしたとか、自分の子供を狭き門である採用試験に手心を加えてもらおうと金品を贈ったとかの事件が発覚した。そして氷山の一角といわれている。

民間の話ではあるが、我々の頃の就職は縁故しか取らないという会社があったものである。試験は形ばかりであっようだ。今から言えば不公平である。それが少しずつ改善されてきて、今はほとんどの会社では機会平等である。不正なことをして無理に先生に採用されても、本人に能力がなかったら生徒に教えられないではないか。こうしたことが教育現場の低下を誘発しているとすれば由々しき問題である。

先週もモンスターぺアレントをみた。最後は余りにも強い要求を保護者がするのを見て馬鹿らしくなったが、反対に考えさせられることも多かった。学芸会の「あかずきんちゃん」で女の子がみんな「あかずきん」になるところなんか、私が先週この紙面で書いた「白雪姫」とまるっきり一緒だったので、やっぱりどこでも起こっているんだなぁと感心と得心を一緒にした。

同時間帯にNHKが裏番組でヤクルトのキャップテン宮本慎也選手の生き様を放送していた。ビデオでとってあとで見た。誰もが主役になれるわけではない。自分の持ち味をしっかりと知って、三流の中の超一流を目指しているという話であった。それはあのヤクルト時代の野村監督に言われたのだそうだ。野村監督時代のミーティングの内容を記したノートも紹介された。教えるほうも情熱で燃え盛っているし教わるほうも真剣そのもの。大した努力である。そのたゆまぬ宮本選手の努力の継続が、野球の国際試合にはどの監督からもキャップテンに指名される信頼とリーダーシップを習得することに繋がったのだろうと感心した。

果たして「あかずきんちゃん」で甘やかされた子供たちが、大きくなって宮本慎也になれるだろうか。自分の持ち味を知り、脇役の中の超一流を目指す勇気もなくて、ただ自分よりも出来る同僚の足を引っ張り、かつ自分の功績を上げたいために、マイナスになることは隠して、結果的に企業を揺るがす大事にしてしまう。それを見破れないトップ。そんな構図が定着しつつあるとすれば先が恐ろしくなる。

環境が変わり上が変われば捌き方が変わるし、登用する人材も変わる。それは当然のことである。プロ野球で言えばトレードがそれに当るかもしれない。新井を広島から獲得したからチーム内で刺激が起こり、相乗効果で阪神は勝ち続けている。一方、新井獲得の保障の形で広島にトレードされた赤松選手は、打撃開眼してレギラーを獲得、打ちまくっている。これなどは環境が変わってどちらも成功したいい例である。

上が変わって登用する人が変わって、この例のように力がありながら芽が出なかったのに、役目を与えられて急に成長する人もいる反面、絶対登用してはならない人を、上が表面的なものだけで登用して大変なことになる例も一杯ある。人事の難しさと面白さであろう。

景気は夏から秋にかけて下り坂に入る。マンションの売れ残りが多くなっているようだ。但ししっかり売っている会社もある。このように全ての業種で格差がますます広がっていく。こんな時こそ、トップの判断が重要となる。今何をなすべきか、攻めるのか。引くのか。どんな戦略を展開するべきか。会社は毎日生きている。生きているものを変化させるのは動きながら変えていくのだから本当に難しい。

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